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種牛・冷凍精液を守れ 口蹄疫警戒、進む分散管理(2/2ページ)

2010年6月13日0時25分

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 一大産地、熊本県・阿蘇山のふもとの放牧地では、観光客との接触が問題になった。人がウイルスを媒介する可能性があるからだ。草地に入らないよう、農家が看板を立て、さくを2重にした。近くにキャンプ場がある生産者の荒牧光博さん(28)は「立ち入り禁止の掲示をして、注意しているが、強制はできず、心配だ」と困惑する。県も外国人客向けに外国語で「牛にさわらないで」と書いたポスターを作成し配っている。

 褐毛の種牛は同県合志(こうし)市の県農業研究センターが管理し、農家に精液を提供している。種牛12頭と候補の牛32頭のうち一部を約50キロ離れた阿蘇市に移した。

 山口県は9日、わずか200頭しかいない県固有の和牛、無角(むかく)和種の精液1万8千本の半分を、美祢市から萩市に移した。無角和種の現役種牛は2頭のみ。担当者は「近くの県で口蹄疫が発生したら避難も検討する」と話す。(小林未来、長沢美津子、編集委員・大村美香)

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