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はやぶさ 7年ぶりに帰還へ

6月13日 4時40分

度重なるトラブルで一時は帰還が危ぶまれた日本の小惑星探査機「はやぶさ」が、7年にわたる宇宙の旅を終え13日夜地球に帰ってきます。はたして小惑星の岩石を持ち帰ることができたのか、世界初の挑戦の成否に注目が集まっています。

「はやぶさ」は、地球から3億キロ離れた小惑星「イトカワ」に着陸して岩石を持ち帰るという世界初のミッションに挑戦し、度重なるトラブルに見舞われながら、7年にわたる宇宙の旅を終え、まもなく帰還します。宇宙航空研究開発機構によりますと、「はやぶさ」の状態は良好で、帰還のおよそ3時間前に小惑星の石が入った可能性のあるカプセルを切り離し、13日夜10時51分ごろ、大気圏に突入します。その際、本体は燃え尽きますが、カプセルは、大気圏突入から30分以内にオーストラリア南部のウーメラ砂漠に落下する予定です。月よりも遠い天体のサンプルを地球に持ち帰ることができれば世界初の快挙で、太陽系の成り立ちの解明につながるとして、その成否に注目が集まっています。カプセルは、日本から派遣された40人規模の回収隊が電波をたよりに広大な砂漠の中から探し出す計画で、宇宙航空研究開発機構では「準備は万全です。はやぶさの最後を見届け、絶対にカプセルを回収したい」と話しています。