サンプラーホーン
「はやぶさ」は様々な特徴を持つ探査機だ。小惑星からサンプルを採取するための、サンプラー・ホーン。サンプルを地上に降ろすための再突入カプセル。広い太陽系空間の中で、とても小さな小惑星に正確にランデブーするための光学航法システム、小惑星に安全に降りていくための各種センサーと自律航法システム。
しかし、「はやぶさ」を「はやぶさ」たらしめている一番の土台となっているのは、4基搭載されたイオンエンジンだろう。電子レンジと同じマイクロ波の照射という方式で、キセノンをイオン化し、電場で加速して噴射するマイクロ波放電式という独自の形式を採用したイオンエンジンは、累積4万時間の運転に耐え、見事に「はやぶさ」の小惑星イトカワへの往復飛行をなしとげようとしている。
イオンエンジン
彼は「はやぶさ」を強運の探査機だという。その言葉は、イオンエンジンが起こした何度もの奇跡に裏打ちされている。
NEC
宇宙事業開発戦略室
シニアマネージャー 堀内 康男
宇宙事業開発戦略室
シニアマネージャー 堀内 康男
1990年入社。
入社以来イオンエンジンの開発をおこない、2009年より宇宙事業開発戦略室。現在は、小型衛星事業の推進。
入社以来イオンエンジンの開発をおこない、2009年より宇宙事業開発戦略室。現在は、小型衛星事業の推進。