家畜の伝染病・口蹄疫の発生を受けて宮崎県が避難させているエース級の種牛5頭について、すべての検査結果が「陰性」だったことが6日判明し、処分は回避される見込みとなりました。
宮崎県は先月、宮崎牛の種牛のうちエース級の種牛6頭を特例措置として西都市に避難させましたが、このうちの「忠富士」に口蹄疫の陽性反応が確認されたため、先月22日からほかの5頭の経過観察が行われてきました。
その結果、4日までの2週間、口蹄疫ウイルスの遺伝子検査がいずれも「陰性」だったほか、感染の痕跡を調べる抗体検査の結果も6日陰性だったことがわかり、5頭の処分は回避される見込みとなりました。
これを受け、宮崎県の東国原知事は「種牛5頭を守れる可能性が高まったことに安どしている。ただ依然として口蹄疫の発生は続いていて、対策に万全を尽くしたい」とコメントしています。
これを受け、農林水産省と県では、種牛が避難している牛舎を中心とする地域の清浄性確認検査として今月10日に再度、5頭の抗体検査行うことにしています。
宮崎県ではこの5頭を除く合わせて50頭の種牛がすでに殺処分されていて、宮崎牛ブランドを支える「最後のとりで」が守られる見通しとなりました。(06日20:55)