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オペラの本場悲鳴 伊が財政緊縮策、文化予算3割カット(2/2ページ)

2010年6月13日1時54分

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写真:ローマ歌劇場=同劇場提供ローマ歌劇場=同劇場提供

写真:ミラノ・スカラ座=スカラ座提供ミラノ・スカラ座=スカラ座提供

写真:ミラノ・スカラ座=スカラ座提供ミラノ・スカラ座=スカラ座提供

 だが01年以降、ベルルスコーニ首相が政権につくたびに予算が削られる傾向が続き、ギリシャ危機後の緊縮策が追い打ちをかけた。緊縮策はトレモンティ財務相が主導し、ボンディ文化財・文化活動相も「私は大臣の役割と権限を奪われた」と手が出せない。

 削減に抗議し、スカラ座とローマ歌劇場では先月のオペラ公演初日に相次いでストライキが行われ、公演が中止された。同歌劇場の労組「UGL」代表のマッシモ・ディ・フランコ氏(53)は「国の支援がなければ劇場は存続できない。このままではイタリアのオペラや音楽は廃れてしまう」と危機感を隠さない。

 ミラノ在住の音楽ジャーナリスト井内美香さんは「FUSカットがイタリア・オペラの質の低下に拍車をかけるのは間違いない」と指摘する。

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