“いじめ救えず”中学生自殺
K10050065411_1006091818_1006091820
最新ニュースはNHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

“いじめ救えず”中学生自殺

6月9日 18時11分

川崎市多摩区の中学校に通う14歳の男子生徒が、7日、いじめにあっている友人を助けられなかったことを悔やむ内容の遺書を残して、自宅で自殺しているのが見つかり、警察や教育委員会は事実関係を調べています。

自殺したのは川崎市多摩区の中学校に通う3年生の男子生徒(14)です。警察などの調べによりますと、男子生徒は7日の午後5時前、川崎市麻生区の自宅のトイレで、洗浄剤などを混ぜ合わせ有毒ガスを発生させて自殺しているのが見つかりました。そばには男子生徒が書いたとみられる遺書が残されていて、学校でいじめを受けていた友人を助けられなかったことを悔やむ内容の記述があったということです。また、「死ぬことはごめんなさい」と謝罪の言葉も書かれていたということです。この中学校では、今月4日から6日まで修学旅行が行われ、男子生徒も参加していて、7日は振替休日だったということです。川崎市教育委員会によりますと、男子生徒の周りでは目立ったトラブルは最近、なかったということで、警察や教育委員会は、いじめの事実があったのかどうか、中学校の関係者から事情を聞いて調べています。川崎市教育委員会では「生徒の尊い命が失われ残念だ。いじめの実態を把握して対策と指導体制を徹底するとともに、ほかの生徒の心のケアにも当たっていきたい」としています。