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北朝鮮との非武装地帯(DMZ)に近い韓国北部の坡州(Paju)で、対北朝鮮の宣伝放送用の拡声器の電池を取り外す韓国軍兵士ら(資料写真、2004年6月16日撮影)。(c)AFP/KIM JAE-HWAN
【6月12日 AFP】韓国海軍の哨戒艦沈没を受けて、対北朝鮮の宣伝放送のため韓国が軍事境界線付近に設置した拡声器について、北朝鮮は12日、「全面的な軍事攻撃」で破壊すると警告した。北朝鮮の国営・朝鮮中央通信(Korean Central News Agency、KCNA)が声明を発表した。
北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部は声明で、拡声器設置は2000年に締結された南北共同宣言などに対する「重大な違反」で「直接的な宣戦布告」だとして、「心理戦用の手段を破壊するため、全面的な軍事攻撃を開始する」と述べた。
さらに声明は、「軍事的報復は、ソウルが火の海になることまで見通した無慈悲な軍事的攻撃となることを肝に銘じるべきだ」とした。
声明を報じた朝鮮中央通信も、拡声器設置について「北朝鮮の威厳と崇高な利益を侵害するおぞましい挑発行為だ」と非難した。
韓国による拡声器設置は2004年以降中断されていたが、韓国側は、3月の韓国海軍の哨戒艦沈没を受けて、軍事境界線付近の11か所に拡声器を設置。電光表示板も設置する予定だという。(c)AFP
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