?小池一夫への質問

2008年12月22日 (月)

?小池一夫への質問

Q.1「趣味」と「プロ」の境目を教えてください。

Answer:
 
 書(描)いているときの自覚。
 趣味で書(描)いていると、いつでもやめられるし、 いくらでも先へのばせるので集中力が欠けてしまう。
 書〈描)くということは集中力の勝負です。

Q.2
『マンガで社会を変えた』と思ったことはありますか?
あるとしたら、時期やどのような変化を感じましたか?

Answer

そいうい意識はありません。結果がそうであれ、そういうことは第三者が感ずることではないでしょうか。

Q.3
宗教マンガは難しいと言われていますが、神話マンガはどうなのでしょうか?

Answer
おもしろいと思いますよ! 切り口次第では・・・。というより、どんなマンガでも 初めにキャラありきです。ジャンルから入ると失敗します。
ちなみに、「神」とは人間がこの世に誕生して最初に感じた「キャラクター」だったと考えられます。魅力的な神様のキャラクターを創りだしてください。

Q.4
創作中にキャラクターが起(た)った、独り歩きし始めたな!と実感、確信できた瞬間とはどういった感覚でしょうか?
又、キャラ起てが上手くいかなかった際の失敗談とかはありますか?

Answer

自分が第三者(読者)になったかンじがします。
これはいける!おもしろい!と思い、作者本人としては「いけるかな」と感じます。
たとえば、26年続いた「弐十手物語」は、最初は藤掛飯吾が主人公でしたが、キャラが上手く起たず、脇役の鶴次郎の方がキャラが起って人気が出ましたので、鶴次郎を主人公にしました。

Q.5
なぜセリフの「ん」がカタカナだったり、「おれ」とか「あンた」に傍点を付けるのでしょうか?

Answer
「なぎなた読み」にならないため。「弁慶がなぎなたをもって…」と書くと、「弁慶がな、ぎなたをもって…」と読み間違えそうになります。
「字も画」であるということから、誤読を防ぎ、見やすく、読みやすくするためです。
言葉には「読み言葉」と「話し言葉」がありますが、どちらにも共通できる
読みやすさを目指しています。

 

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