探査機はやぶさ13日夜帰還 7年ぶりの地球へ【ウーメラ(オーストラリア)共同】2003年5月に打ち上げられて小惑星「イトカワ」への着陸を果たした宇宙航空研究開発機構の探査機「はやぶさ」が13日深夜、大気圏に突入し、7年ぶりに地球に帰還する。 宇宙機構の12日の発表によると、はやぶさは大気圏突入の約3時間前の13日午後8時21分(日本時間同7時51分)、イトカワの砂が入っている可能性のあるカプセルを分離。同11時21分(同10時51分)、本体とカプセルそれぞれが高度200キロの薄い大気に突入する。 真空の宇宙空間から高速で突入し、大気と激しくぶつかる最後の難関。高熱を発するため、探査機本体は途中でばらばらになって燃え尽きる。耐熱加工したカプセルだけが落下を続け、高度約10キロでパラシュートを広げオーストラリア南部、ウーメラ近くの砂漠に落ちる見込み。 米航空宇宙局(NASA)は、将来の宇宙船や探査機の耐熱設計などに役立てるため、光りながら落ちるはやぶさのカプセルを航空機から観測。インターネットでも中継する予定。ホームページは、http://airborne.seti.org/hayabusa/ 【共同通信】
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