地球温暖化問題の虚像と実像
〜クライメートゲート事件が浮き彫りにしたCO2温暖化論の素顔〜
出版記念特別セミナー 受講料 5,000円!!

日時: 平成22年6月17日(木)午後6時30分〜午後8時30分
会場: 金融財務研究会本社 グリンヒルビル セミナールーム
受講費: 5,000円
(消費税、参考資料を含む)

講師 渡辺 正(わたなべただし)氏
東京大学 生産技術研究所 教授 工学博士

 1988年以降、国連の下部組織IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が発した「人間活動から出るCO2が地球の気温を異常に上昇させ、人類に不幸な事態をもたらす」という「CO2温暖化論と恐怖説」が世界を席捲し、世界的規模で高まる環境保護主義を正当化する理由のひとつにもなりました。

 CO2温暖化恐怖説にはこれまでも多くの科学者から、根拠の乏しさをもとに疑問が提起されてきましたが、2009年の11月中旬、IPCCに深く関与している科学者集団の交信メールと作成文書が英国の研究機関から流出し(クライメートゲート事件)、「CO2温暖化論と恐怖説」の根底となる基礎データにごまかしや捏造があったのでないか、との疑義が浮き彫りになりました。

 ここ数十年、CO2温暖化論は世界中の人々に多大な影響を与え、人類は「対策」のために巨額な資金を投入し経済システム全体すら変更しようとしてきたのです。クライメート事件が明るみに出したことは、事実だとすればきわめて深刻だから、いまや海外ではCO2温暖化論を見直す機運が盛り上がっています。一方、なぜか日本ではほとんど報道されておらず、たいへん危険な状況だといえます。国の将来を誤らないためにも、この問題を正面から受け止め、根本的に考え直す必要がありましょう。

 本講演では、交信メールから読み取れるクライメート事件の全貌を紹介するとともに、事件が明らかにした事実も踏まえ、以下に列挙する科学面に関する最新知見を眺め、話の原点(IPCC発足、1997年の京都議定書など)にも立ち返り、地球温暖化問題の虚像と実像に迫る予定です。

1.大気中CO2の増加と多少の温暖化は脅威なのか?
(食糧増産につながり、人類にとっての福音だろう。
そもそも「温暖」に負のイメージはない。)
       
2.このところ地球の気温は上がっているのか?
(都市化を反映する地上温度計の読み上昇は事実。
だが衛星観測データの変化は微小〜横ばい。)
       
3.地球が温暖化しているとして、主因は人為起源のCO2なのか?
(直接の科学的証拠はゼロ。Uが正しいものと仮定した
コンピュータシミュレーションの結果だけ。)

[講師紹介]
 1970年東京大学工学部工業化学科卒業。1976年同大学大学院工学系研究科博士課程修了。工博。東京大学助手・講師・助教授を経て1992年から教授(生産技術研究所)。専攻は生体機能化学、電気化学。主要研究テーマは光合成の分子メカニズム解明。審査つき学術誌論文180篇。
[主要著作]
『地球温暖化スキャンダル:2009年秋クライメートゲート事件の激震』(訳、日本評論社、2010年)、『地球温暖化論のウソとワナ』(共著、ベストセラーズ、2008年)、『暴走する地球温暖化論』(共著、文藝春秋、2007年)、『これからの環境論』(日本評論社、2005年)、『ダイオキシン』(共著、日本評論社、2003年)、『電気化学』(共著、丸善、2001年)など著訳書140点余。                     
※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。

主催 経営調査研究会
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