鈴木保奈美（女優）

●大河ドラマで１０年ぶりにカムバック

　９８年「とんねるず」の石橋貴明（４８）とのデキ婚をきっかけに芸能界を引退した鈴木保奈美（４３）が、女優に復帰。来年放送のＮＨＫ大河ドラマ「江（ごう）〜姫たちの戦国〜」で、江の母親「お市の方」に内定している。

　女優活動は００年公開の主演映画「いちげんさん」以来だ。元連ドラの女王が大河ドラマで１０年ぶりにカムバック。引退中、保奈美はどんな生活をしていたのだろう。

　保奈美は上から１１歳、９歳、７歳と３人の娘を持ち、いずれもインターナショナルスクールに通わせている。“教育ママ”として子育てや料理に専念してきた。石橋はそんな保奈美の芸能界復帰に反対してきたという。

　結婚したての頃の石橋は“亭主関白”で、子育てはもちろん、自分の母親の世話も保奈美に任せっぱなし。しかし保奈美は、０３年頃、石橋に対して“キレた”といわれ、その後は子育ての協力を取りつけ、娘たちの学校や幼稚園の送り迎えを、石橋と近所に住む姑と３人で協力し合っているという。

　一時は離婚の危機と報じられたこともあった。００年、石橋は一部女性誌に浮気現場を報じられている。タレントとモデル風美女２人との時間差デートだった。長女がまだ１歳で一番手のかかる時期。専業主婦の保奈美は毎日うつうつとした日々を過ごしていた。

　だが、今では石橋家は完全な“カカア天下”。レギュラーが２本と少なくなった石橋はあいた時間を娘たちとの買い物や学校のイベントへの参加に充てている。娘たちの学校のイベントで熱心に焼きそばを作っている石橋の姿も目撃されているくらいだ。

　一方、保奈美は子育てに専念しながら、着実に復帰に向けて準備していた。０３年には本名の「石橋保奈美」の名前で、母と子のスキンシップについて取り上げたＤＶＤ＆ビデオ「ベイビーマッサージ」（ポニーキャニオン）の日本語版のナレーションを担当。ボランティアだった。

　また０８年１２月、８年ぶりに芸能活動を再開。女性誌「ミセス」で１年間にわたる連載「ほなみ食堂」をスタートさせた。ここで「一番下の娘が幼稚園児でなくなったことも、少し外に向くきっかけになりました」と語っている。さらに娘の学校のイベントで１００人分のカレーを作ったエピソードや、娘の誕生会で手作りピザやクッキーを振る舞ったこと、新米の時季に山形の漬物作りの達人おばあちゃんに会いに行ったことなど、主婦としての顔も披露している。

　０７年頃、港区のマンションから世田谷区の閑静な一戸建てに越してきてから、「愛想良く挨拶してくれる」と近所の主婦からの評判もすこぶるいい。レジで渡すと３％引きのスーパーの会員証を提示する姿も目撃されている。石橋の「うたばん」関係者が集ったバーベキューパーティーでも、保奈美はスタッフたちに肉を焼いてあげるなど、妻としてかいがいしく振る舞っている。

　一方、高岡早紀ら芸能人が通う表参道の高級エステから、すっぴんで帰宅する姿も月に数回目撃され、４０代とは思えない美貌もキープ。

　結婚してからも「東京ラブストーリー」のリカのように、アクティブな保奈美なのだ。

（日刊ゲンダイ2010年6月2日掲載）