アスペクト比固定 液晶モニタを使いやすくする豆知識を紹介。



アスペクト比固定とは?
みなさんが使うテレビはワイド画面ですか、それともワイドではない普通の画面ですか?
このようにテレビやパソコンの画面は色々な種類があります。

表示される画面で、横の長さと縦の長さの割合をアスペクト比と言い(○:△)のように数字の比率で表しています。

パソコンの画面の場合ではアスペクト比は4:3がよく使われていますが
最近では4:3ではない画面が多く登場するようになり、とても複雑になっています。

簡単な目安として、
12インチ〜15インチの液晶画面のアスペクト比は4:3
16インチ〜19インチの液晶画面のアスペクト比が5:4
20インチ〜21インチの液晶画面のアスペクト比は4:3
PC用ワイド液晶画面のアスペクト比は16:10
となっている事が多いです(例外もあります)。

パソコンのゲームではフルスクリーンでしか起動しないソフトウェアもあります。
ほとんどのソフトはアスペクト比が4:3の画面で使われるものと考えて作られています。
比率が4:3以外の画面では、ゲームの映像が縦に引き延ばされて表示されたり
横に引き延ばされて表示されることもあります。

つまり17インチと19インチはアスペクトが5:4となっているので、このサイズの液晶画面では
ゲームの映像が、ほんの僅かですが縦に引き延ばされて表示されます。


縦や横に引き延ばされた画像では違和感を感じて遊びたくない方もいらっしゃいます。
そこで、引き延ばされないように表示させるためにアスペクト比固定を行うのです。




アスペクト比固定方法の種類
アスペクト比を固定するには大きく2種類あります。

1.液晶モニタのアスペクト比固定モードを使う
 これが王道で一番良い方法ですが、液晶モニタに入っているアスペクト比固定機能を使います。
 しかし、この機能がはいっている製品は一部の高級液晶モニタの製品しかありません。
 ほとんどの場合は、これから紹介する2種類目の方法で行います。

2.パソコンのアスペクト比固定モードを使う
 パソコンの画面出力でアスペクト比を固定させるというパターンです。
 しかし、これにも条件がありパソコンにGeForceシリーズのビデオカードを取り付け
 パソコンと液晶モニタの接続はDVIケーブルでデジタル接続をしていることが前提となります。
 D-subケーブルでアナログ接続しかできない場合は残念ながらアスペクト比固定は困難です。



パソコンのアスペクト比固定方法
先ほども説明したとおり、GeForceのビデオカードを取り付けたパソコンで
パソコンと液晶モニタをDVIケーブルでデジタル接続していれば使える方法です。
この2つの条件が満たされないとアスペクト比固定は出来ませんのでご注意ください。

また、これからの操作はWindowsXPのOSを使用した場合の説明です。
ビデオカードによっては、表示されるメニューが少し変わることもありますので
適宜読み替えてください。

デスクトップが出ている状態からマウスを右クリックして画面のプロパティを表示させます。
画面のプロパティ → [設定]タブ内の詳細設定(V)をクリック → [GeForce XXXX]タブをクリック → デジタルフラットパネルの設定
#GeForce XXXXのXXXXにはビデオカードのチップの型番が入ります(例:GeForce FX5200、GeForce 6600など)。

デフォルトでは「ディスプレイアダプタのスケーリングを使用する(D)」または
「モニタスケーリングを使用(M)」という設定になっていますので
「固定された縦横比のスケーリングを使用する」という設定に変更するだけです。

再起動の必要なく、そのまま使用することが出来ます。
#いちいち再起動する必要がない所が、DVIデジタル接続のメリットでもあります。

設定が終わったら、フルスクリーンのゲームを起動させてアスペクト比が固定されているか確認します。

例として、ぷよぷよフィーバーを起動してみました。
このゲームは640*480サイズをフルスクリーンで実行されます。

アスペクト比固定が出来ていれば、このように上下に30ピクセル分の黒帯(16〜19インチ液晶の場合)が
入るようになります。ちょうど黄色い矢印で示した部分です。
ワイド液晶の場合は、左右に黒帯が入るようになります。

少しでも快適にパソコンが使用できれば幸いです。