【W杯スーパースター裏の顔】まじめ人間カカ「清い身体で結婚しよう」

2010.06.11


カカ【拡大】

 王国ブラジルの10番を背負うカカ(27)=本名リカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイチ=は、誰もが口をそろえるほどの「まじめ人間」。今季移籍したスペインのレアル・マドリードで不完全燃焼に終わっただけに、W杯にかける思いはひとしおだ。

 イタリアのACミランのスターだったカカは2009年夏、レアルに移籍した。チームは「銀河系軍団」と呼ばれ、C・ロナウド、ファンデルファールトらスター選手がずらりと顔をそろえた。そんな中、期待されながら、たび重なるけがの影響もあり、カカはわずか8ゴール、チームも無冠に終わった。

 父が技術者、母が教師の中産階級出身。15歳で将来プロになることを決意、19歳で所属するサンパウロFCのトップチームデビューを果たした。

 2002年日韓W杯でブラジル代表入りを果たし、翌03年には、ACミラン入り。その際、獲得を進言された会長のベルルスコーニ首相が、「そんな名前のヤツは絶対獲るな!」と猛反対したという。理由は、イタリア語で同じ発音の「cacca」が「人糞、大便」を意味するためだったという笑い話もある。

 カカは愛妻家としても有名。5歳年下のカロリーナさんとは、19歳の時に知り合った。「20歳で結婚したかった」というが、カロリーナさんが若すぎたこと、そしてカカがイタリアに移籍する事情が重なり泣く泣く延期に。

 ブラジルからイタリアに出発する際、カロリーナさんに対しカカは、(1)出かける時は必ず男友達と(2)深夜12時までには帰宅(3)毎日カロリーナさんに電話を入れる、と誓いをたてた。「ミラノでの約3年間、ディスコに出かけたのはクラブのパーティーの1度だけ」とカカは約束を守りきったという。

 さらに「お互い清い体で結婚式を迎えようと約束した」といい、これも達成。のちに「ボクも普通の人間だから、ツラかった」と話している。一粒種の長男・ルーカ君は10日に2歳の誕生日を迎えた。(おわり)

 

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