中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

ナベQ「絶対V」を厳命 西武きょうにも交流戦初優勝

2010年6月12日 紙面から

交流戦優勝を目指し、ナインにゲキを飛ばした西武の渡辺監督=西武ドームで

写真

 プロ野球の交流戦が大詰めを迎えた。首位に並ぶ西武、オリックスから7位日本ハムまで優勝の望みが残っているが、自力優勝が可能なのは西武だけで、早ければ12日にも初優勝が決まる。オリックスは残り2試合が横浜戦。交流戦のチーム打率がトップの2割9分6厘と好調で、岡田監督に力が入る。

 複数チームが、勝率で並んだ場合は勝利数、次いで昨年の交流戦順位に従って順位を決めるため、昨年7位の西武が同11位のオリックスより有利。12日に西武が勝ち、オリックスと3位楽天が負ければ優勝が決まる。

 ナベQが猛ゲキ! 西武の渡辺久信監督(44)が11日、交流戦最終カードの広島2連戦(西武ドーム)を前に、選手を集めて「交流戦絶対V」を厳命した。報道陣が見守る中での異例の訓示。広島に2連勝すれば自動的に優勝が決まるだけに渡辺監督の言葉に力が入った。

 全体練習前、西武ドームの外野グラウンドにコーチ陣、選手の輪ができた。その中で渡辺監督が声を張り上げる。「秋のシミュレーションという意味でも絶対に負けられない、という気持ちで2試合頑張ろう。ここまできたら、絶対に優勝しよう」。ポストシーズンもにらみ、必勝を訴えた。

 交流戦は現在14勝8敗で、オリックスと同率首位。優勝は間近だ。ところが前日は3失策などで完敗。手綱を締め直す意味で指揮官は異例の訓示を行ったのだった。

 交流戦Vには全く縁がなかった。2005年から昨年まで、8位から始まって、6、11、11、7位。日本一となった渡辺監督1年目の2008年でさえ10勝14敗と負け越していた。そんな交流戦苦手チームに巡ってきたチャンス。自力Vを決めるためにも、2連勝は譲れない。

 「西武は交流戦に弱いと言われているから、見返してやろう」という言葉で締めた渡辺監督。12日に先発予定の帆足は「監督から『優勝しよう』ということだった。後がないと思って頑張る」と意気込んでいる。 (谷光太郎)

 

この記事を印刷する


中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ