ホーム > 野球 > 野球最新紙面記事

岡田監督“アレ”へどん欲かつ謙虚?

 阿南(左)、古川(中央)の投球を観客席から見つめるオリックス・岡田監督=スカイマーク(撮影・佐々木彰尚)
 阿南(左)、古川(中央)の投球を観客席から見つめるオリックス・岡田監督=スカイマーク(撮影・佐々木彰尚)

 交流戦首位タイに立つオリックスの岡田彰布監督(52)が11日、どん欲なまでに謙虚?な姿勢で交流戦最終2試合(対横浜)への準備を整えた。デーゲーム対策の早朝練習はもちろん、勝てる確率を1%でも引きあげるため万策を尽くした。さらに新外国人・セギノール緊急投入の準備まで…。当然、禁句にしている交流戦の“アレ”は口が裂けても発しなかった。

  ◇  ◇

 勝率アップのエキスは1滴も漏らさず、謙虚な姿勢でいただきますや!12日からの交流戦最終2試合(横浜戦・京セラ)を前に、チームは神戸スカイマークで練習。そこに飛び込んできた情報に、岡田監督が鋭く反応した。

 「なんかセギノールのビザが早よ出て、あした(12日夜に)来よるらしいわ」。交流戦後に合流予定だった新助っ人の来日が早まり、最終戦がある13日に入団会見のために京セラドームを訪れることになったのだ。

 ひとまず、最終戦への緊急投入に関して「ええやろ」と否定した指揮官だったが…。「(今後登板機会がない)小松を抹消したら枠空くなあ。(セギノール)登録できるんよなあ」と思案が始まった。結論は、午後3時に小松を登録抹消。これも天からの暗示とばかりに、セギノール緊急起用の可能性に備えた。

 勝つために人事も尽くした。横浜2連戦が「デーゲームになるしな」と、この日はナイター明けのナインをほぼ全員、午前10時に招集して調整させた。「あしたはもっと早いで。(朝)9時からミーティングや」。

 口にすると縁起が悪いと禁句にしてきた交流戦の“アレ”に輝くチャンスがある。このまま西武と同率首位のままなら、前年度上位の西武が“アレ”するが、すべては残り2試合次第。「ほかの球団次第やしな」。岡田節は極限まで謙虚に、しかし、どん欲に狙う準備は万全よ‐。

(2010年6月11日)





Copyright(C) 2010 デイリースポーツ/神戸新聞社 All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp