北京五輪陸上男子ハンマー投げで、銅メダルへの繰り上げがなくなった室伏広治は、日本陸連の故・青木半治名誉会長の「お別れ会」でロンドン五輪への決意を新たにする=都内
室伏が12年ロンドン五輪での正真正銘のメダル奪取を心に誓った。11日、青木半治・日本陸連名誉会長のお別れの会に出席。04年アテネ五輪では、当初1位だった選手のドーピング違反による失格で、繰り上がりで金メダルを獲得しているが「ドーピングに対して、さらに厳しくなるのはいいこと。生身の体で、技や力、心を磨いて精いっぱいやっている。僕の競技人生に追い風になる」と前向きにとらえた。
一方では「陽性ではあるけど、ということではスッキリしない」と本音も漏らした。集大成のロンドン五輪へ時間は動いているだけに「北京が終わった後にも言った。ロンドンを目指す。そういうつもりでやっている」と語気を強めた。
(2010年6月11日)