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【緯度経度】ソウル・黒田勝弘 韓国、また泣き寝入り? (2/3ページ)
このニュースのトピックス:韓国
北朝鮮は当初から哨戒艦事件は「韓国のデッチ上げ」といい「選挙を与党を有利にするための謀略」などといった政治宣伝に熱を上げていた。
ところが政権・与党が「北の脅威」を強調し、北朝鮮糾弾のトーンを高めたため、世論は「南北の緊張が高まるのはまずい」となり、逆に「戦争より平和」を訴えた野党支持に流れてしまったのだ。
これには「このままでは戦争だ!」「われわれは戦争準備ができている!」などといった北朝鮮の脅迫キャンペーンも効いた。「戦争か平和か」といわれれば、緊張が緩んで久しい、豊かな暮らしの韓国社会は「平和」に傾く。
北朝鮮に対しては「対立より支援・協力」を主張する野党の勝利は、北朝鮮の大いに望むところだ。
野党は哨戒艦事件についても「北を追いつめた韓国が悪い」と李明博政権を非難していた。韓国は元の対北支援・協力政策に戻るべきだというのだ。
その野党が勝ったのだから北朝鮮は大喜びである。選挙の勝利者は北朝鮮だった。事件のおかげである。だから北朝鮮は事件を起こした?