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菅首相自分に酔った!?所信表明で自分史

 菅直人首相(63)が11日、衆参本会議で行った初の所信表明演説で、市民運動家から総理の座に上り詰めるまでの「自分史」を語った。リーダーシップを強調して「私」を25回も連発。紆余(うよ)曲折のあった政治家人生を振り返り、自分に酔いしれたのか。しかし同日未明には、連立を組む国民新党の亀井静香代表に、郵政改革法案をめぐり閣僚辞任を宣告された。連立政権のきしみは避けられず、人生晴れの場にミソもついた。

 「私の政治活動は、今をさかのぼること30年余り…」。菅首相は内閣の政策を披露する前に、まず自らの政治家人生を振り返るところから演説を始めた。山口県宇部市でサラリーマン家庭に生まれて特許事務所に勤務。故市川房枝さんの選挙応援や、3度目の挑戦で初当選したことまで時系列で紹介。「政治は国民の力で変えられる。当時の強烈な体験が私の政治の原点」という信念が、出発点になったと強調した。

 閣僚時代の実績も忘れない。厚相時代の薬害エイズ問題で「事務方は関連資料は見つからないという態度に終始したが、私は調査を厳命し、資料の存在が明らかになった」「情報公開の重要性はほかの誰よりも強く認識している」と強調。「前内閣では財務大臣として外務大臣とともに日米密約の存在を明らかにした」とも。原稿は棒読みだったが、自己紹介へのこだわりは歴代首相以上だった。

 実績アピールは鳩山由紀夫前首相も行ったが、自己紹介の部分にこだわった菅氏は「私」を25回使った。オレ流所信表明といわれた麻生太郎元首相と同じ回数だ。紆余曲折を経て今の地位に上り詰めた自分の原点を、語らずにはいられなかったのか。自己アピールにたけた菅氏らしい演出だった。

 約1万語の演説では、小泉純一郎元首相のようなキャッチフレーズは使わず、普天間や政治とカネの問題で退陣した鳩山内閣の責任は、自分史に比べれば申し訳程度の謝罪だった。「リーダーシップは個々の政治家や政党だけで生み出せない。国民の皆様が私を信頼してくださるかどうかで決まる」「リーダーシップを持った総理大臣になれるよう、ご支援をお願いしたい」と、締めも「私」への支援要請。13日には、「在任中のお国入り」も決まった。故郷・山口県に錦を飾るには最適なタイミングだが、最近の首相はいずれも封印してきた。就任直後というタイミングに、自分好きな菅氏らしさが表れている。【中山知子】

 [2010年6月12日9時15分 紙面から]


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