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2010年6月11日(金) 19:15 |
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小学校でアユモドキ人工繁殖
アユモドキという淡水魚はご存知の方も多いと思います。 国の天然記念物で、国内では岡山県などわずかな場所にしか生息せず、絶滅が危惧されています。 このアユモドキを人口繁殖させようと、岡山市の小学校の児童らが取り組みを始めました。
かわいらしい口ひげにあゆに良く似たしま模様が特徴的な淡水魚アユもどきです。 アユもドキは京都府と岡山市賞田の用水路や吉井川などにしか生息しておらず国の天然記念物に指定されています。 親魚です。 縞模様は成長するとなくなります。 アユモドキの学習を行っているのは、高島小学校の5年生です。 11日も岡山の淡水魚を研究するNPO法人・岡山淡水魚研究会の会員を招いて授業が行われました。 高島小学校はアユモドキが生息している賞田地区にあり、8年前から自然学習の一環としてアユモドキの生態を学んでいます。 さらに今年は、理科室に岡山市教育委員会文化財課の協力で特別の水槽を作り、アユモドキの人工繁殖に挑戦です。 岡山市賞田地区では、現在、岡山市教育委員会の担当職員らが繁殖に必要な親魚の捕獲を行っています。 アユモドキは絶滅危惧種にも指定されていて、捕獲するには文化庁の許可が必要です。 ただ個体数が少ないために、親魚はなかなか捕まりません。 親魚のメスが取れました。 捕獲したアユもドキは高島小学校に運ばれ、水槽に入れられました。 高島小学校では、アユモドキが新しい環境に慣れるまで、しばらく児童との対面は控えることにしました。 アユモドキの人口繁殖は、岡山大学理学部で成功例がありますが、小学校で成功すれば世界初とも言われています。 小さな命を増やし、故郷の誇りにしたい。 児童たちの挑戦が続きます。
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