 |
きょうの法廷 “便宜”の手口は |
06/09 19:38 |
|
 |
|
|
それではきょう、法廷ではどのようなやり取りがあったのでしょうか。
小畠記者の取材です。
私は被害者だと主張していた山本被告。
きょうの法廷では、一転して「誠に申し訳ないと思っています」と、謝罪の言葉を述べました。
検察官を見つめ、時折頷きながら冒頭陳述を聞いていた山本被告。
一方、逮捕後初めて公の場に姿を現した中島被告は、少しやつれていて、法廷では終始背筋を伸ばしていました。
検察側はきょう、山本被告から依頼を受けた中島被告が、町村会に便宜を図った手口を次のように主張しました。
●検察側の主張
「負担割合が町村会側に有利になるように、職員に対し、市長会側に根回しをするように指示をした」
「議員定数について議論がまとまらない場合、会長である中島被告に、一任して決着させることを申し合わせた」
これに対して中島被告は、現金を受け取った事実については認めたものの、便宜の内容については、「結果として町村会側の意向が反映されただけで、一方的に有利にしようとしたわけではない」と述べました。
また弁護側も、「職務に不正があったとは言いがたい」と主張しました。
一方で検察側は、町村会による接待の実態にも触れ、中島被告との関係を良好に保つ必要があったことから、飲食やゴルフ旅行の接待を繰り返していたとも述べました。
山本被告を頂点とする町村会側と、県のナンバー2との癒着がどのようにして始まり、継続されてきたのか。
今後の法廷での解明が注目されます。
|
|
 |
|