ZENSHIN 2008/07/14(No2351 p06)

ホームページへ週刊『前進』月刊『コミューン』季刊『共産主義者』週刊『三里塚』出版物案内販売書店案内連絡先English

週刊『前進』(2351号1面1)(2008/07/14 )

 監獄大学ぶっ飛ばせ! 獄中17人と団結を!

 7・24 法大闘争勝利 全国集会へ

 “階級的労働運動路線を爆発的に発展させ革命情勢に切り込み11月1万人大結集へ”

 8・3革共同集会の大成功を

北海道労組交流センター、動労千葉の部隊を先頭に赤旗を林立させて進むデモ隊。戒厳体制をものともしない力強いデモ隊の登場に、沿道の労働者の圧倒的な注目が集まった(7月6日 札幌)=記事へ

 団結力の勝利だ! 5・28〜29法政大−6・29渋谷−7・6札幌を貫くサミット粉砕決戦をぶち抜いたわれわれは勝利感でいっぱいだ。「闘えば勝てる! 自分が世界革命の主人公になれる!」。この過程だけで48人の逮捕、16人の起訴、家宅捜索、処分、前代未聞のデモ禁止攻撃が強行された。だが、すべてを粉砕してつかみとったこの勝利の確信があれば、11月労働者集会への1万人結集とマル青労同―マル学同各1000人建設は絶対に実現できる。この7〜8月、徹底的に攻勢に出よう! 職場・キャンパスでの闘いと組織建設にこだわり、サミット粉砕決戦の勝利の地平をさらに押し広げよう。「法大弾圧ぶっ飛ばせ! 7・24全国集会」(5面にアピールと要項)への総決起が決定的だ。法大闘争の中に革命に向かう団結があり、青年・学生の未来がある。学生・青年労働者を先頭に、すべての労働者の結集を訴える。

 不屈の革命家たちが次々と

 われわれはこの5〜7月のサミット粉砕決戦をとおして日本階級闘争の歴史を塗り変える闘いをなしとげ、マルクス主義で武装された青年革命家を大量に生み出した。
 「5・29法大戦闘」の火柱によって決戦の血路は開かれた。全同志が怒りに燃え、”渋谷の街で内乱的決起をやってやる!”と党が一丸となり鉄の団結が生まれた。
 そして6月29日の大闘争が実現された。法大決戦を闘う学生同志に続き、すべての仲間が逮捕を恐れぬ戦闘精神で感動的・解放的に立ち上がり機動隊を圧倒、渋谷を解放した。「たとえ逮捕されても、自分の後には必ず100人の仲間が続いてくる」と腹を決め、スクラムデモをとおした団結思想が復権し、全体が〈徹底的攻撃者〉となった。いったん労働者・学生が決意を固めれば恐れるものは何もない。獲得すべきは全世界なのだ。
 この高揚は札幌に引き継がれ、われわれは勝利者としてサミット粉砕デモを堂々と打ち抜いた。
 一連の闘いは世界に発信され、衝撃を与え、韓国を始め全世界で爆発するストライキ―デモ―暴動と完全につながった。
 この勝利を実現した最深の力は動労千葉労働運動にある。08春闘スト、3・16渋谷ワーカーズアクション、4・26尼崎現地闘争の成功、ライフサイクル粉砕闘争を突破口に続々と青年労働者を獲得する中、動労千葉は満を持してサミット粉砕決戦を呼びかけた。「労働者の団結こそ世界を変える」「今こそ腐りきった資本主義を倒そう」「職場・街頭での怒りの決起で帝国主義強盗どもを焼き尽くせ!」。この訴えに断固こたえ、われわれは11月集会1万人結集の展望を切り開いた。
 これは階級的労働運動路線、階級的団結論の勝利だ。「体制内思想と決別して資本と非和解で闘う」「自らの職場に絶対に第2、第3の動労千葉をつくる」――あいまいさのない実践の中、逮捕・処分をものともしない大量の青年共産主義者集団を生み出したのだ。
 洞爺湖に集まったG8首脳どものぶざまな姿を見よ。サブプライムローン破綻(はたん)と世界金融大恐慌情勢のもとで、経済危機について触れることすらできない。「環境対策」のペテンで労働者階級を欺くことにすら大破産。「合意」はただひとつ。インフレ危機と階級的怒りの爆発に包囲されながら、新自由主義政策をさらに徹底して労働者からの搾取・収奪をより強め、侵略と戦争に突進するということだけだ。一刻も早く、このブルジョアジーどもの体制崩壊と過疎支配にとどめを刺すときだ。
 さあ、サミット決戦勝利の地平から反転攻勢にうって出よう! 3・14法大弾圧を許さない法大生の会、法政大学文化連盟、5・28〜29法大弾圧救援会の3団体が呼びかける「法大弾圧ぶっ飛ばせ! 7・24全国集会」がその突破口だ。

 法政大ストをぶち抜こう!

 7・24集会は第一に、この2年あまりで法政大だけで85人の逮捕−19人の起訴という未曽有の大弾圧に対して腹の底からの怒りを爆発させ、大反撃し、いまだ獄中にある17人の学生をただちに奪還していく大闘争だ。
 この数年間に、法政大で何が起こったのか?
学生会館の暴力的解体に始まり、立て看板・ビラ規制に抗議すれば逮捕・退学・停学、デッチあげ起訴の乱発、ガードマン導入、弾圧のためだけに雇われたジャージ軍団、正門前に連日はりつく公安刑事部隊、学内に無数に設置された監視カメラ。学友会の解体。こんな大学がいったい世界のどこにあるのか! こんな連中が、かけがえのない仲間たちを今も獄中に閉じ込めていること自体が絶対に許せない! 3万法大生と全国学生、全階級からの一大反撃をたたきつけるときだ。
 法大闘争の神髄は、こうした弾圧をも団結拡大の糧とし、常に資本・権力への怒りを倍加させながら闘ってきたことにある。キャンパス中央でサミット粉砕のデモをやりぬき、構内に突入してきた公安刑事どもを実力で圧倒した5・29戦闘はその到達点だ。「弾圧ぶっ飛ばし、獄中同志と団結しよう!」「法大のように闘おう!」――この叫びを7月24日、全国・全世界にとどろかせよう。

 新自由主義大学との闘い

 7・24集会は第二に、新自由主義大学との全面対決を宣言し、法大を世界革命の砦(とりで)とする闘いだ。
 法大・増田総長体制は、ブルジョア階級支配の最悪の先兵だ。徹底して体制内的幻想を振りまき、分断と競争をあおり、人間的紐帯(ちゅうたい)や団結を破壊して学生を一個の商品に仕立て上げようとしているのだ。まさに帝国主義の絶望的延命策である新自由主義攻撃そのものだ。
 だからこそ法大決戦は団結を総括軸に絶対反対論、実力闘争で闘う。全世界の労働者階級との団結を力に闘う。動労千葉の闘いをキャンパスで貫き、3万法大生のストライキ決起で勝利する。法大闘争こそブルジョアジーとの最先端のやりあいであり「革命の学校」なのだ。

 青年・学生は共に革命やろう

 第三に、7・24集会の大爆発こそ11月集会1万人結集とマル学同―マル青労同各1000人建設への最短の道だ。
 サミット決戦で培った「質」、これを爆発的に「量」へと転化しよう。11月集会に1万人が結集したら階級情勢を一変させられる。都心のど真ん中で革命の火柱を上げたい! これがわれわれの実感であり欲求だ。
 だからこそ「革命の指導部」が問題なのだ。マルクス主義で武装した革命的前衛の登場――これこそ世界の階級闘争がいま直面している最大の普遍的課題だ。サミット決戦をぶち抜いたわれわれこそ名乗りをあげよう! 怒れる2千万青年労働者、3百万学生は必ず圧制と反動を打ち破って決起する。秋葉原事件と『蟹工船』情勢に対して、われわれこそが革命的回答を行動で示そう。7月24日、全都の大学と職場から決起をつくり出そう。残り10日間、全党の同志は猛然と扇動戦と組織戦に立とう!
 最後に。7〜8月決戦は体制内勢力との激しい党派闘争だ。法大決戦に「逮捕されるような闘いはするな」と悪罵(あくば)し、既成勢力の尻尾にくっつくだけのサミット「決戦」で大破産した塩川一派などけ散らしてしまえ! 
 7・24集会から、8・6ヒロシマ―8・9ナガサキ、8・15靖国闘争に攻め上ろう。7・24集会の成功をバネに、8・3東西革共同政治集会を08年前半決戦の勝利者として打ち抜き、機関紙拡大、夏期カンパ決戦を画期的に闘いとろう。
(写真 札幌の7・6全国労働者集会には260人が集まった。6・29渋谷デモをやりぬき、みんな晴れ晴れした表情だ。国内外メディアも多数、詰めかけた)

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2351号1面2)(2008/07/14 )

 7・6札幌 サミット粉砕へ戦闘的デモ

 ”勝利者として開催地に来た”

 7月7〜9日に開かれたG8洞爺湖サミットは、最大の「焦点」とされた地球温暖化問題では具体的合意は何も形成できず、金融大恐慌と原油・穀物の暴騰問題への対策は、帝国主義国間・大国間のむきだしの利害が激突して、まともな議論にもならなかった。他方でサミットはイラン・北朝鮮への包囲網の形成を確認し、帝国主義強盗の戦争会議の正体をさらした。もはや資本主義・帝国主義は一刻も早く打倒されるべき存在だ。6・29渋谷大デモを打ち抜いた労働者階級と学生は、動労千葉を先頭に勝利者として札幌現地に力強く登場し、サミット粉砕の戦闘的な集会とデモを展開した。サミット決戦は歴史的な爆発をかちとった。労働者の団結と階級的労働運動の爆発的発展で革命情勢に切り込み、11月労働者集会の1万人結集に向け進撃しよう。

 厳戒体制破り赤旗が翻った

 全国から結集した労働者・学生は7月6日、道内2万1千人のサミット戒厳体制を打ち破って、札幌市内を席巻する戦闘的デモを打ち抜いた。北海道現地に高々と赤旗がひるがえった。
 動労千葉が呼びかけた「サミット粉砕!7・6全国労働者総決起集会」が午後1時から、札幌市中央区民センターで開かれた。午前中から市内各地で大街宣を行った参加者が、続々と会場に集まった。1週間前の渋谷大デモを闘い抜き、誰もが晴れ晴れとした表情だ。260人が集まった。
 呼びかけ団体としてあいさつに立った動労千葉の田中康宏委員長は、「今日の闘いは、地元の仲間が一切の準備をしてくれた」と北海道労組交流センターなどの尽力に敬意を表するとともに、あらためて帝国主義強盗会議への激しい怒りをたたきつけた。そして「われわれの運動は本当に大きな前進をかちとっている。”労働者は新しい社会をつくる力を持っている”――この確信をサミット反対の闘いをとおしてさらに固めよう。11月には1万人を超える仲間を日比谷に集めよう」と訴えた。
 基調報告を行った北海道労組交流センターの労働者は「社会主義革命を切り開くことだけが、労働者と全世界人民に解放の光をもたらす。ついにその時が来たんだ、とはっきりさせるのが今日の闘いだ」「北海道でも”団結を総括軸にした闘い”に踏みだし、手応え、やりがいを感じている。この道こそが革命への突撃路であり、ここにこそマルクス主義がある」と力強く提起した。
 特別報告として、画期的な24時間ストを打ち抜いた北海道のタクシー労働者が発言。8・6ヒロシマ大行動実行委員会は「いまから年休をとり8・6ヒロシマに大結集を」と呼びかけた。

 地元の労働者が闘いを牽引

 決意表明では、国労5・27臨大闘争弾圧被告団長の富田益行さん、国労秋田闘争団の小玉忠憲さん、葛飾区教組の米山良江さん、全逓(JP労組)・医療福祉・交運・合同労組の青年労働者らが次々と登壇。誰もが、6・29渋谷大デモを体を張ってやり抜いた自信に満ちあふれている。
 続いて、圧倒的な注目を受けながら法大の女子学生が「勝利感いっぱいでサミット開催地に乗り込み、この場に立っている」と発言。決意表明の最後に、北海道現地で闘う青年労働者が勢ぞろいして決意を表明し、大きな拍手で会場全体が沸いた。
 国鉄闘争共闘会議顧問の橋本剛さん(北海学園大名誉教授)、日本交通労働組合、北海道星野文昭さんを救う会の柴田作治郎さんからの連帯あいさつは、北海道での闘いの広がりを感じさせた。
 いよいよ動労千葉の組合員を先頭にデモに出発。戒厳体制をものともしない力強いデモ隊の登場に、沿道の労働者・学生、取材に訪れた各国のマスコミから圧倒的注目が集まった。
 (関連記事2面

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2351号2面1)(2008/07/14 )

 札幌 サミット粉砕 大街宣に立つ

 総勢70人 大衆的怒りと合流

 6・29渋谷デモの大爆発を受け、闘う労働者・学生は7・6札幌現地闘争を闘った(記事1面)。そして6日の闘争の前後に札幌で大宣伝行動を行った。東京・渋谷でもこれに連帯して6日、7日と連続して街宣行動が闘われた。
 札幌現地で「戦争−失業、貧困、民営化にたち向かう労働者の国際的団結を! サミット粉砕!」をスローガンに7・6全国労働者総決起集会・デモを闘いとった労働者、学生は、6日、7日と連続して札幌・大通公園から札幌駅前通りを三越前、パルコ前、狸小路商店街へと大展開する街頭宣伝を行った。
(洞爺湖サミット粉砕に全国から集まった労働者・学生は集会に先だって6日午前、札幌市民に決起を訴える大街宣行動を行った【大通公園】)
  ●7月6日
 集会に先立つ6日午前、大通公園と狸小路の駅前通り両サイドの3カ所で全国から集まった学生、労働者が次々にマイクを握った。「世界は革命情勢です! 6・29渋谷デモに続き、洞爺湖サミット粉砕のデモをやろう!」「世界の強盗どものサミットに労働者の力を見せつけよう!」と、集会・デモへの参加を熱烈に呼びかけた。「洞爺湖サミットを粉砕しよう!」と呼びかける北海道労組交流センターのビラがどんどん道行く人の手に渡っていった。
 沖縄を含む全国から警備車両が北海道に集結、過剰なサミット警備にへきえきとしていた労働者、市民の「この警備は異常。何を守っているのかわからない」「環境問題は重要だと思うけど、だったらまず警備車両を減らすべき」という怒りの声と合流した。
 ●7月7日
 翌7日には早朝からの職場ビラまき(記事別掲)を終えた後、午前11時から再度、大通公園から駅前通りの三越前、パルコ前に打って出た。総勢70人を超える大街宣だ。
 北海道労組交流センターの労働者がマイクで訴える。「皆さん、法政大学で50人もの学生が逮捕されているんですよ。ただただ大学の中でサミット反対を訴える、デモをする、それだけで逮捕されているんです。こんなことを許したら私たちすべてに跳ね返ってきます!」「皆さん、マルクスは万国の労働者団結せよと呼びかけました。私たち労働者には世界を変える力があるんですよ。団結したらすごい力が出るんです。皆さん、革命やりましょう!」
 午後1時までの街宣で署名は136筆に上り、『前進』も16部。北海道教組組合員や18歳の看護師、「民営化はろくなもんじゃない。サミットで仕事が増えただけ」と嘆くJP労組の組合員、「まったくこの警備は異常。税金が消えていく」と怒る主婦など、街宣をとおしてサミットに怒るさまざまな人びととの交流が生まれた。

 ハチ公前街宣6・29に反響

 札幌の闘いと呼応して7月6日、東京・渋谷駅前でも午後1時からワーカーズ・アクションの呼びかけで「サミット粉砕! 逮捕された獄中の仲間の即時奪還を」と呼びかける大街宣が闘われた。30人の労働者が参加した。青年労働者が代わる代わるマイクを握って署名・カンパを呼びかけ、「団結しよう。ともに闘おう」と訴えた。うだるような暑さだったが反響は大きく、5・28〜29法大闘争と6・29デモで逮捕された労働者・学生の釈放を求める署名147筆と多額のカンパが寄せられた。法大の卒業生や東北大の学生、さらに外国人も呼びかけに応じて立ち止まり、署名に応じた。
 6・29渋谷デモが圧倒的共感を持って受け止められ、デモを写真入りで大きく報道した『前進』が27部売れた。警察や右翼の介入を許さず、大街宣は圧倒的に打ち抜かれた。
 翌7日夕方も、渋谷駅前で大街宣を行った。
(写真 北海道での決起に連帯して東京・渋谷でも街宣闘争が取り組まれた【6日 渋谷・ハチ公前】)

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2351号2面2)(2008/07/14 )

 北海道庁など5職場へ

 早朝からビラ入れ

 札幌で6日に集会とデモを闘いぬいた全国の労働者・学生は、サミット初日の翌7日、デモの写真を刷り込んだ北海道労組交流センターのビラを持って、早朝から職場へのビラまき闘争に決起した。
 北海道庁を始め、札幌市役所、NTT、中央郵便局、JR苗穂工場へと駆けつけ、数千枚のビラを出勤してくる労働者に、「おはようございます! 私たちは昨日、サミット反対のデモをしました!」「職場の団結で闘いましょう!」など、思いを込めた言葉をかけながらビラを手渡した。
 北海道庁前を自転車で通りかかった北海道大学の1年生は、法政大学での不当な弾圧を聞いて怒り、署名に応じて「これはやりすぎです。先進国のためのサミット反対」とコメントを書き記した。
(写真 札幌でのサミット粉砕デモの翌7日、北海道の労働者の職場への早朝ビラまきに決起【北海道庁】)

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2351号4面1)(2008/07/14 )

 広島・長崎反戦反核闘争へ

 全世界の労働者・民衆の団結で核と戦争なくそう

 8・6ヒロシマ大行動の訴え

 今夏の広島・長崎反戦反核闘争は独自の核武装策動をエスカレートさせている日帝との重大な決戦となった。6・29サミット粉砕渋谷デモ―7・6札幌闘争の高揚を引きつぎ、侵略と戦争・核戦争の道に突き進む帝国主義の打倒へ向けて、階級的団結を強化・拡大する闘いとして、今夏8月広島・長崎反戦反核闘争を闘おう。8・6ヒロシマ大行動の呼びかけと、8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会からの行動の呼びかけを紹介します。(編集局)
 全国、全世界の皆さん! 8月6日、ヒロシマに集まりましょう!
 今年のメインスローガンは「世界の労働者・民衆の団結で核と戦争をなくそう!」です。核と戦争、失業と貧困をうち破り、平和な世界を作るために、ヒロシマから闘いの声をあげましょう! 
 「日米新安保ガイドライン反対、『日の丸・君が代』強制反対」のたたかう「8・6ヒロシマ大行動」を開始して10年目を迎えます。私たちは、アジア侵略の加害の歴史を踏まえ、原爆・戦争を二度とくり返さない決意で闘いを進めてきました。多くの皆さんの力でここまで続けることができました。本当にありがとうございます! 今年は世界の闘いに呼応し、勝利の展望を作りだす「8・6ヒロシマ大行動」にしたいと思いますので、ご賛同・ご参加を心よりお願いいたします。
 全世界でストライキやデモ、食料暴動など「生きさせろ!」という反乱が嵐のようにまきおこっています。新自由主義に殺されるか、闘って生き残るのかが問われる時代です。今ほど、人間の存在・命が「ゼニ・カネ」として扱われ、そして労働者民衆が一斉に反乱を開始した時代があったでしょうか。しかし、住宅や医療、食料までも投機の対象としつつ、出口の見えない金融恐慌におびえているのは支配者の側なのです。
 それは同時に核戦争の時代でもあります。米・ブッシュ政権はグローバル・ストライク戦略の下、実際に戦場で使う核兵器を開発し、通常兵器と核兵器を一体化して運用、先制攻撃さえ公言しています。福田政権は「海外派兵恒久法」を制定し、自衛隊を恒常的に他国に派兵して戦闘に参加させる事を狙っています。また、宇宙基本法の制定、沖縄をはじめとする米軍基地強化、ミサイル防衛推進で、日本も核武装することを追求しています。私たちは、世界戦争―アジア侵略、ヒロシマ・ナガサキ、オキナワへの道を許しません。
 6月青森での「エネルギー大臣会合」は、まさに「原発・核サミット」です。9月には広島で「平和と軍縮」をテーマにG8(下院議長会議)を行うといいます。原爆ドームをも厳重警備対象とするなどの警備訓練が始まっています。被爆者や広島市民、反戦・反核運動を排除し、平和公園の会議場で一体何を議論するというのでしょうか。現にイラク、アフガニスタンへの侵略戦争を継続し、劣化ウラン弾を撃ち込み、虐殺を続ける世界の支配者が会合して平和がもたらされるとは思えません。核を必要とする資本家たちと、被爆者の怒り、労働者・民衆は共存できないのです。
 7月洞爺湖サミットでは「環境問題」「アフリカ問題」「戦争問題」などがテーマとされています。その実態は、世界中の環境を破壊し、飢餓をもたらしている人たちが集まって、いかに自国の大企業が金儲けできるかを競い合うのです。労働者の反撃をいかに圧殺するかを相談するというのは許せません。資本主義の論理では、飢餓や貧困、戦争を止めることはできません。私たち労働者・民衆の団結した力だけが未来を切り開くことができます。
 皆さん、韓国、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ……全世界で労働者・民衆は立ち上がっています。この力が核も戦争もなくす力になります!
 原爆製造を担わされたのは労働者です。「赤紙」を配ったのは自治体労働者であり、教え子を戦場に送ったのは教育労働者でした。しかし今、世界の労働者・民衆は戦争と労働問題の根っこは一つ、「この資本主義体制こそが原因」と怒りに燃えているのです。日本でも、私たち労働者・民衆の思いと力が、自公政権の9条改悪を立ち往生させています。私たちは団結すれば勝てます!
 8月6日、職場、地域、学園から闘いの輪を広げヒロシマに集まりましょう。「8・6ヒロシマ大行動」で勝利に向けた団結を固めましょう! 
 2008年6月12日 

 ■呼びかけ人

 

北西允(広島大学名誉教授)/内海隆男(広島の強制連行を調査する会)/宇野昌樹(広島市立大学教員)/大江厚子(セイブ・ザ・イラクチルドレン広島代表)/太田弘(広島県沖縄県人会会員)/岡本三夫(岡本非暴力平和研究所所長)/小武正教(僧侶)/倉沢憲司(広島県教職員組合青年部)/栗原君子(元参議院議員)/下田礼子(反戦被爆者の会)/鄭伊佐(被爆3世)/中島敦史(広島大学生)/中山崇志(広島連帯ユニオン草津病院支部執行委員長)/原田豊己(カトリック広島司教区司祭)/平岡誠(三次市議、8・6ヒロシマ大行動事務局長)/森末一義(高陽第一診療所労働組合執行委員長)/吉村慎太郎(広島大学教員)/李実根(広島県朝鮮人被爆者協議会会長)/吉田良順(医師)/ 大石又七(ビキニ被爆者・元第五福竜丸乗組員)/鎌仲ひとみ(映画「ヒバクシャ」監督)/桑江テル子(うないネット・コザ主宰)/佐久川政一(沖縄大学名誉教授)/知花昌一(反戦地主)/西川重則(平和遺族会全国連絡会代表)/野田隆三郎(元岡山大学教員)/吉田義久(元相模女子大学教授)

-------------------------------------------
 日程 8・6広島―8・9反戦反核闘争

世界の労働者・民衆の団結で、核と戦争をなくそう! 被爆63周年

 8・6ヒロシマ大行動

とき 8月6日(水)12時半/集会 午後3時/デモ行進
ところ 広島県立総合体育館小アリーナ(広島市中区基町4−1)
関連行事 8月5日(火)
午後/産別労働者交流集会
夕方/青年労働者交流集会(広島市 東区民文化センター)
●アジア侵略、ヒロシマ・ナガサキ・オキナワをくり返すな!
●憲法改悪阻止―ヒロシマの力で!
主催/被爆63周年 8・6ヒロシマ大行動実行委員会

 8・6-8・9反戦反核闘争日程

 主催/8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会
広島行動
★8月5日(火)ヒロシマ大行動関連行事参加
★8月6日(水)
◎福田打倒・祈念式典糾弾デモ
午前7時/東千田公園
(広島市中区千田町 広電「日赤病院前」)
※昼から8・6ヒロシマ大行動へ参加
長崎行動
★8月8日(金)
◎長崎市内大情宣行動
午後1時半/市内アーケード中心部
◎8・8反戦反核労働者集会
午後6時/長崎県勤労福祉会館4階中会議室
(長崎市桜町9―6、長崎電軌「公会堂前」) 
★8月9日(土)
◎長崎原爆朝鮮人犠牲者追悼早朝集会へ参加
(主催/長崎朝鮮人の人権を守る会)
午前7時半/松山公園
(長崎市松山町、長崎電軌「松山町」)
◎祈念式典糾弾・福田来崎弾劾デモ
午前10時/城栄公園
(長崎市城栄町、長崎電軌「松山町」)

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2351号4面3)(2008/07/14 )

 市東さんの農地守ろう

 7・27三里塚闘争に決起を 

 三里塚芝山連合空港反対同盟から7・27現地闘争〜団結「海辺の集い」のお知らせが発せられました。市東さんの耕作地取り上げなどの攻撃と闘いぬく反対同盟に応え、全力で結集しよう。(編集局)
闘う仲間のみなさん!
 7月27日(日)に「暫定滑走路北延伸阻止・市東さんの農地を守ろう」の現地闘争を行います。
私たちは42年間、政府の空港建設に反対し、血と汗を流して権力の農地強奪と闘い、今なお滑走路建設を阻止しています。反対同盟と動労千葉の労農連帯は勝利の大きな力になっています。
 さる6月25日、北延伸滑走路の建設のため、国道51号線付け替えトンネルの供用が強行されました。51号線トンネルは東小学校の児童の通学路になっており、従来より3倍長いトンネルの中を悪臭、排ガス、騒音にさらされながら毎日、通学することに怒りが噴出しています。
生身の人間家族が生活している家の真上40メートルにジェット機を飛ばす行為は、断じて許せません。
反対同盟は、市東さんの耕作地取り上げ攻撃、現闘本部撤去攻撃など「北延伸」や「南延伸3500m化」を絶対許さず、殺人的な環境破壊を日々生み出している暫定滑走路の閉鎖を闘い取る決意です。市東さんの農地強奪阻止・行政訴訟や、約1年ぶりに再開された現闘本部裁判が逆に空港を裁く裁判としてかちとられています。
決戦のさなか、お忙しい中とは思いますが、大勢の皆さんのご参加を心から訴えます。
終了後、鋭気を養い、いっそうの団結と交流を深めるため、「団結海辺の集い」をもちます。合わせてご参加をよろしくお願いします。
2008年7月6日
----------------------------------

暫定滑走路北遠心阻止 市東さんの農地を守ろう

 7・27三里塚現地闘争

【日時】7月27日(日)午前10時
【場所】開拓組合道路(東峰十字路北側)
【主催】三里塚芝山連合空港反対同盟
 ※集会デモ終了後、団結「海辺の集い」

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2351号5面1)(2008/07/14 )

 法大弾圧への怒り結集し7・24集会へ

 法大のように闘えば勝てる 怒りの大反撃を開始しよう

 マルクス主義学生同盟中核派・法大支部

 9日、検察は法政大への「建造物侵入」をデッチ上げて令状逮捕した坂野陽平君を不当にも起訴した。サミット粉砕決戦で39名逮捕(さらに再逮捕1名)、起訴は16名(さらに富山大学の武藤くんが起訴)になった。もう怒りも頂点だ。この2年間で86人が逮捕され、20人が起訴、17人が獄中だ。そして停学や退学! ふざけんな! 「法政大弾圧ぶっ飛ばせ! 7・24全国集会」の大結集で怒りの大反撃を! 法大闘争のこの2年間の勝利を振り返り、歴史を画する結集を訴えます。
(写真 08年4月25日、第1波法大包囲デモ)

 処分辞さず闘い団結拡大

 法大キャンパスに200人の警察がなだれ込んで「威力業務妨害」と「建造物侵入」で29人を逮捕――06年3月14日の大弾圧から、法大闘争はその情熱を燃え上がらせた。法大学生部は学生のいない春休み、立て看板やビラまきの規制を一方的に通知、反対する学生側を無視して、立て看板の撤去を強行した。立て看板も、ビラまきも規制するということは、学生が表現すること、学生同士が団結することそのものを認めないことだ。学生部に認められる限りにおいての奴隷の主張しか認めないことだ。何より撤去される全学連の立て看板は「改憲阻止!」だ。この先は戦争じゃないか!
 3・14弾圧は、法大当局と警察権力の結託した権力犯罪だ。「110番通報後2分で200人の警察が来た」だと? よくもぬけぬけとそんなウソが言えたものだ! 
 獄中闘争は、楽しい闘いだった。一人残らず完全黙秘を貫き、国家権力を震撼(しんかん)させ、追いつめていることの勝利感が横いつしていた。フランスでは時を同じくして「初期雇用契約法」粉砕の大学スト、300万のデモが起こり、多くの学生が逮捕されていた。世界につながる闘いをしている感動だ!
 団結した闘いは、12日間の勾留での不起訴釈放をかちとった。追いつめられた法大当局は、処分攻撃を開始。しかし、これは闘う学生をつぶすどころか、ますます闘志を燃やした学生を先頭にした決起の合図だった。

 学生の決起確信

 闘う法大生は「3・14法大弾圧を許さない法大生の会」を結成、4・28第一波法大包囲デモは、校舎の窓が全部開き、屋上まで学生が鈴なりになる大注目と期待、まさに全法大生の代表として総長室にデモをした。こんなに解放的なデモは他にない!
 法大当局はさらに追いつめられ、5月17日に文学部生3人(内山君・内海君・中島君)の退学処分を決定。しかし、19日の昼、学生部の実力排除に対して、300人の学生が集まって包囲、内海君を守り抜いた。この日の感動を忘れることはできない。心の底から「学生は立ち上がる!」という確信で身震いした。5月26日には、500人の学生がともに決起し学生部長安東を追及した。
 学生は、数が集まっただけで自分の力に気付く。気付いた学生はもはやとどまることを知らない。6月15日には「総長平林を学生で裁こう!」と1000人集会を呼びかけた。退学の学生の名前を門に張り出し入構を禁止、暴力ガードマンを導入して排除し、集会前日には処分への異議申し立ての却下を決定し、当日朝には織田全学連委員長や中島君ら4人を逮捕したが、学生の怒りは収まらなかった。当局は検問を敷き、全学生の学生証チェックを行った。昼休み、学生証提示を拒否する学生に対する暴力的排除を契機に怒りが爆発、検問を踏みしだいて1000人集会を実現した! 学生部は逃げだし、300人が教育基本法改悪阻止の国会デモ!
 当局は報復に法学部生2人(久木野君、友部君)に「退学処分より重い」停学処分を下した。それぞれ1年、半年の処分期間に法大に入ればさらなる処分というものだ。もうはっきりした。処分なんてただの見せしめだ。処分された本人が元気にキャンパスに登場しただけで全学生が元気になる。屈しない久木野君にはさらに無期停学処分、友部君には退学処分が下された。しかし、これは処分を辞さず断固信念を貫いて、闘う団結を拡大して第2ラウンドに突入した法大生の勝利でしかなかった!

 モノや金がなくても闘える

 07年、法大闘争は第2ラウンドに突入する。4・27新井君・友部君の逮捕、5月18日の起訴から始まったのは、学友会廃止、サークル団体の解散攻撃。ついに全学生の団結解体攻撃だ。当局に買収されたサークル団体執行部が「団体解散」へと向かう攻撃との決戦だった。
 起訴攻撃でつかんだことは、起訴も「闘ったらこうなるから闘うな」という見せしめであり、一人立ち上がるたびに粉砕される、全員が弾圧を粉砕する決定的主体だということだ。ここから「新井君・友部君のように闘おう」というスローガンが生まれたのだ。この力が11月集会のデモの戦闘性を生み出し、獄中の仲間を奪還した! 10月には3人が11月集会を呼びかけるクラス討論を理由に逮捕、内田君が起訴されたが、今年5月にみごと奪還している。
 闘うサークルの学生団体からの除名策動、学生部のサークル個別呼び出し攻撃への屈服方針…すべてサークル員の怒りと団結への思いに依拠して執行部と対決し闘いぬいた。学友会廃止攻撃は、学生団体から予算権を奪う攻撃だ。それは「金がない団体で団結できるのか」という自らの体制内的な考え方を突き出した。モノや金で団結を作ってきた戦後労働運動・学生運動は、資本・当局にモノや金で支配されてきた組織だった。この攻撃に勝てるのは、「モノが無くても団結できるのが労働者・学生だ」という確信だけだ。それが動労千葉労働運動でありマルクス主義だ!
 逆に学生の団結に信頼をおけない執行部は、どうやって当局に攻撃を弱めてもらうかしか考えない。揚げ句の果てに学生部にすき焼きで買収され、当局には勝てないとサークル員に絶望と屈服を迫った。ふざけるな! 俺たちが何か悪いことでもしたのか。当局が削減するぞと脅しているサークル予算の出所だって学生の学費じゃないか! 誇りまで捨てられるか! この怒りと団結に依拠した闘いが、サークル員の本当の力を引き出した。第一文化連盟、第二文化連盟は団体解散を全会一致で拒否し、逆に一文連は当局派・立川の除名を全会一致で可決した。文連は、脱退サークルを出しながらも闘う学生が執行部に立ち、闘う旗を守り抜いた。何より総長平林を打倒した!
(写真 06年6月15日、法大キャンパス1000人集会)

 人間的正義貫く

 平林を打倒された法大資本・増田体制は、ジャージの暴力職員を導入し、ビラをまく学生に暴行したたき出している。そうした中でしか成り立たないのが御用サークル団体だ。他方、文化連盟は、処分覚悟で仲間の処分を粉砕するために闘っている。この熱い団結こそ組織拡大の展望だ。
 5・29にはこの闘いと一つになって、全学連がサミット粉砕の学内デモをやり、公安デカと大激突、学生の手にキャンパスを暴力的に取り戻すストライキの開始を刻印した。就職率40%でガンガン競争をあおり立て、暴力支配し、学生の10%がうつ病だと言われる。一体どれだけの学生が命を奪われたのか! 5・29はこの2年間の積もりに積もった怒りの爆発だ。暴力支配など学生の怒りでぶっ飛ばせる! 
 ここまで人間的な正義の闘いがあるか。これを弾圧する国家権力と法大資本をどうして許せるか! どんな弾圧もこの団結を崩すことなどできない! むしろ授業やテスト、資格や単位で競争させられる今までの生き方こそ、仲間を奪われる人生だった。これを全否定し覆すために闘う人生を選んだ団結は絶対に勝利する! これが新自由主義大学粉砕の闘いだ。すべてのみなさん! 法大のように闘えば勝てる! 7・24集会に結集し、反撃を開始しよう!

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2351号5面2)(2008/07/14 )

 弾圧ぶっ飛ばす集会を

 法大3団体が結集呼びかけ

 法大3団体から「法政大弾圧ぶっ飛ばせ!7・24全国集会」への呼びかけが発せられたので紹介します。全力で結集しよう。(編集局)
 「法政大弾圧ぶっ飛ばせ!7・24全国集会」への参加を呼びかけます。
 みなさん! 7月24日、すべての怒りを結集させましょう! 85人の逮捕、19人の起訴、退学・停学処分をぶっ飛ばす大集会を実現しましょう! 獄中17人と団結して、今こそ反撃を開始しよう!
 5月29日、法大キャンパスで積もり積もった学生の怒りは頂点に達しました。立て看板・ビラ撒き・演説の禁止、大量逮捕・処分、サークル破壊、「ジャージ軍団」の暴力、60台を越える監視カメラ……、「監獄大学」とも言うべき法政大学の学生支配に対し、全国から集まった学生は「処分撤回!」「サミット粉砕!」の学内デモを闘いぬきました。恐れをなした大学当局は百数十人の警察官を導入しましたが、学生は一歩も引かずに闘いました。5・28−29弾圧で逮捕された39人は、23日間、全員が完全黙秘・非転向を貫いて闘いました。国家権力の憎しみを一身にうけた16人の仲間は起訴されましたが、5・29闘争を闘いぬいた自信と誇りを胸に、獄中で意気軒高と闘っています。5・29法大闘争は日本の学生運動史に残る闘いです。
 法大キャンパスでは、06年3・14弾圧で立て看板撤去に抗議した学生29人が逮捕されて以来、2年あまりでのべ85人の学生が逮捕されています。法大生は、大学当局の学生管理支配に対して闘っています。38人逮捕に対し、文化連盟の委員長は、怒りのハンガーストライキを170時間にわたって闘いました。法大当局による親の呼び出し、処分や分断に対し、「一人の切り捨ても許さない」と闘っています。学生に資本の奴隷になることを強制し、学生の団結を奪う新自由主義大学=法政大学に対して、法大生は処分を恐れず、団結を武器に闘っています。
 私たちは、とりわけ学生・青年のみなさんに、7・24全国集会への結集を呼びかけます! いよいよ青年・学生が闘いに立ちあがる時代です。青年労働者が労働組合を武器に闘いに立ち上がっています。『蟹工船』が130万部におよぶ大ベストセラーとなるほど、怒りは満ちあふれています。多くの青年労働者が、団結してストライキで闘うことに希望を見いだしています。資本と非和解で闘う法政大学の闘いは階級闘争の最先端の攻防であり、すべての闘いの「進むべき道」を指し示しています。逮捕・処分を恐れず、法政大のように闘おう! 学生・労働者・民衆の力で法政大闘争を勝利させましょう!
 7月24日は、新たな法大闘争の出発点を築く日です。38人の不当逮捕に対する怒りは瞬く間に広がり、賛同署名は第1次署名・第2次署名合わせて1400筆を超えました。もっともっと怒りを広げて法大当局を包囲し、法大の闘いを広げていきましょう! 7月24日は、法大生、弁護士、家族をはじめ、学生・労働者の大結集をかちとりましょう! 獄壁を打ち破る団結をつくり、17人の獄中の仲間とひとつになり、早期釈放をかちとりましょう!
 ぜひとも7・24全国集会(18時半〜、中野ZERO小ホール)に参加してくださるよう呼びかけます。
 2008年7月10日
3・14法大弾圧を許さない法大生の会/法政大学文化連盟/5・28−29法大弾圧救援会

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2351号5面3)(2008/07/14 )

 6・29弾圧開示公判 勾留延長に怒り

 被疑事実はデタラメ

 東京地裁・国家権力は10日、サミット粉砕6・29渋谷デモで不当逮捕された8人の勾留延長を決定した。絶対に許せない。ただちに釈放しろ!
 「こんなデタラメな理由で勾留するのか!」「裁判所は警察のいいなりじゃないか!」
 この日午前、東京地裁で開かれた勾留理由開示公判で、6・29デモを闘った青年労働者や家族らが傍聴にかけつけ弁護人や8人の仲間とともに検事・裁判官を弾劾した。
 1人は両手を広げ隊列を乱したとして公安条例違反容疑で、7人は機動隊への暴行や逮捕行為を妨害したとして公務執行妨害容疑で勾留すると内田裁判官は述べた。
 だが、公安条例違反をデッチあげられたA君は、デモでは拡声器を持っていたため、両手を広げようがない。実は、検事が記した被擬事実は、3・16イラク反戦デモの不当逮捕の被擬事実の文言をそのまま書き写したものだったのだ。このことを弁護人が追及すると、裁判官・検事ともどもうろたえるのみ。
 さらに公務執行妨害も完全なデッチあげだ。例えば逮捕されたB君の被疑事実を、逮捕行為の妨害としてみたり、推進規制の妨害としてみたり、裁判官の釈明は二転三転するばかり。揚げ句の果てに、自分で何を述べているのかわからなくなり押し黙ってしまう始末。あまりのデタラメさに傍聴席から激しい怒号が飛んだ。
 弁護人意見陳述で藤田正人さんは、上着を脱ぎ、6・29デモで機動隊に負わされた傷を見せ「どっちが暴力的だ! 全く事実関係が違う! 裁判所は腐っている!」と裁判官を弾劾。
 最後に8人の仲間と傍聴席がガッツポーズでエールを交換。仲間との再会に、8人の表情はとても明るい。
 公判後、地裁前で北島邦彦杉並区議の音頭で地裁弾劾のシュプレヒコール。傍聴した青年労働者は「裁判所含めて国が腐っている」と憤った。

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2351号5面4)(2008/07/14 )

 坂野君起訴を弾劾する

 東京地検は9日、5・29法大闘争に決起した坂野陽平君を建造物侵入容疑で起訴した。絶対に許さない! 
 サミット粉砕6・29デモで労働者の怒りに火がつくことに恐怖した国家権力は6月18日、獄中の指導部に代わって6・29闘争を組織していた坂野君を令状逮捕し、9日に起訴したのだ。
 5・28〜29法大闘争の起訴は16人目。だが、国家権力・支配階級どもよ! 思い知るがいい!また一人、不屈の革命家を生み出してしまったことを。
 坂野君は、闘いに決起して1年もたたずして、07年10・17法大クラス討論弾圧で逮捕され練馬鑑別所に収監。44日間の獄中闘争を闘い抜き、革命の指導部へと成長している。「今日おとなしかった労働者が明日もおとなしいと思うな」(6・29集会、動労千葉田中委員長の基調報告)。無数の坂野君が今日明日と生み出される情勢なのだ。坂野君の闘いに続こう! 16人の闘いに続こう!

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2351号6面2)(2008/07/14 )

 50万人がロウソク集会 7・5-6ソウル

 “牛肉・物価暴騰・民営化反対!”

 労働者・市民の声1つに

 米国産牛肉の輸入に反対して韓国の労働者階級人民がロウソクを手に立ち上がってから2カ月。すでに米国産牛肉の流通は強行されているが、韓国労働者階級はこんな既成事実には屈しない。
 原油は高騰し、物価も天井知らず。にもかかわらず賃金はまったく上がらない。「非正規職保護法」から1年たつが非正規雇用は拡大の一途。吹き荒れる雇用破壊。民営化で医療・教育・社会保障・ライフラインなど生活にかかわる全領域がずたずたにされ、資本家の食い物にされようとしている。「これで一体どうやって生きてゆけというのか!」――6月10日の100万人決起が示した労働者階級の怒りはますます高まっている。
(写真 50万人のロウソクの灯が街を埋めつくした【7月5日 ソウル】)

 民主労総が組織的に参加

 7月5日から6日朝にかけソウルで行われたロウソク集会には、主催者発表で50万人が集まり、「米国産牛肉輸入反対」とともに「物価暴騰・民営化反対」の怒りの声が上がった。今回の集会は仏教やキリスト教など宗教界の主導で行われたが、重要なことは集会に民主労総の組合員が組織的に結集したことだ。スローガンは「物価を下げろ!」「雇用を保障せよ!」「『先進化』の名による民営化反対!」だ。
 4日の集会には、2日のゼネストを打ち抜いた金属労組の組合員が大挙結集した。
 5日午後3時、降りしきる雨の中、鉄道・地下鉄・発電・ガス・空港など基幹産業の労働者1万人がソウル駅広場に集まり、「国民生存権の保障と公共性死守に向けた基幹産業共同闘争本部発足式および総力闘争決意大会」が行われた。集まった組合員たちは「2002年の鉄道・発電・ガス労組共同闘争以降、久々に公共労働者が団結した」と高揚感を表明し、「今回はなんとしてもともに民営化を阻む」と決意を明らかにした。
 決意大会を終えた組合員はソウル市庁前で行われるロウソク集会に合流した。組合旗を押し立てた労働者の隊列を市民は圧倒的な拍手で迎えた。
 基幹産業共同闘争本部の隊列にはその後、化学繊維連盟、保健医療労組、サービス連盟、IT連盟が合流。さらに集会には100人のイーランド労働者をはじめ長期闘争事業場の労働者も参加し、最終的にこの日集まった民主労総組合員は2万5千人に達した。
 「集会に参加した市民は、『組織された』労働者が牛肉問題にストで立ち向かっていることを歓迎している。労働者は、『組織されていない』市民が牛肉だけでなく医療・公共部門の民営化に反対していることを喜んだ」――ロウソク集会への民主労総の参加を6日付の「毎日労働ニュース」はこう伝えている。
 ウルサンから来た化学繊維労組の組合員(37)は、「労働条件や賃金改善のための労働者集会には何度も参加したが、こういう国民と一緒の集会は初めて。国民と労働者が声を一つにしたことは感動的」と語った。これが現場労働者の声だ。
 民主労総中央は「国民世論」と「政治ストは違法」なる政府の圧力を理由に、7・2ストを文字どおりのゼネストとして組織しきることをしなかった。しかし、ひとたび労働組合が腹を固めて立ち上がったら、労働者と「市民」を意図的に分断しようとする攻撃など吹き飛んでしまうことを5日の集会は示している。
(写真 「公共部門私有化・構造調整阻止!」を掲げて進む基幹産業労働者)

 階級としての労働者の登場

 労働者がこのままでは生きていけないだけではなく、支配階級の側も存亡の危機に陥っている。株価は急速に下落、韓国資本主義経済の破綻(はたん)は激烈に進行している。与党ハンナラ党をはじめとする支配階級内部でも分裂が激化している。イミョンバク政権にはもはや打つ手はない。
 今やこの革命的情勢を現実の革命へと推し進めるものは、階級としての労働者の登場だ。労働者階級が社会変革の主体として全社会に圧倒的に登場することが決定的だ。
 何よりも訴えたい。韓国の革命情勢と日本の革命情勢は一体だ。
 支配階級の側もこのことを強く意識している。イミョンバクは竹中平蔵を大統領国際諮問委員に起用した。竹中は小泉政権の経済財政相として、郵政民営化など新自由主義攻撃を先頭で推進し、今の日本の労働者の生きられない状況をつくりだしてきた張本人だ。イミョンバクはこの日帝と一体化して体制的危機をのりきろうとしている。
 民主労総ソウル地域本部をはじめ韓国の闘う仲間たちは、「今こそ動労千葉のように闘うことが求められている」と熱いメールを動労千葉に寄せている。
 われわれ日本の労働者は、怒りの総決起で日帝支配階級に新自由主義の大破産を強制し、韓国の労働者を圧倒的に激励しよう。
 (山口 修)

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2351号6面3)(2008/07/14 )

 民主労総座り込み 入国拒否に抗議

 動労千葉が激励交流

 7月3日と4日、日本政府はG8サミットに反対するために北海道・新千歳空港に着いた韓国闘争団(民主労総5人、農民19人、全国女性連帯1人、社会進歩連帯1人など)の入国を拒否(うち民主労総1人を「転び公妨」で逮捕!)、強制出国させる暴挙に出た。韓国から観光に来た団体客も入国を拒否され帰国する事態まで起こった。
 日帝の入管体制の暴挙として徹底弾劾するとともに、労働者・農民の闘いに震え上がったG8を世界革命で葬り去らなければならない。
 これに対し、からくも羽田空港から入国を果たした民主労総金属労組の組合員4人は、新千歳空港の入管で留め置かれている4人の労働者の即時入国と逮捕された1人の即時釈放を求めて札幌・大通公園で抗議の座り込みに入った。
 7月6日午後、洞爺湖サミット粉砕のデモを終えた動労千葉とデモ参加者は、田中康宏委員長を先頭に座り込みの闘争現場を訪れ、不当弾圧と闘う民主労総を激励した。
 田中委員長は、金属労組が12万人が立ち上がった7・2ゼネストの中心部隊だったことをたたえ、「私も国鉄分割・民営化阻止を闘った解雇者です。民主労総の皆さんとともに闘います」と語り、がっちりと握手。同行した参加者も熱いエールを交換した。
■韓国 民主労総緊急声明
G8サミット反対民主労総日本遠征闘争団の入国拒否に対して
 日本政府が7月7日〜9日まで日本、北海道洞爺湖で開かれるG8首脳会談と拡大首脳会談に反対するために7月4日午後1時ごろ新千歳空港に到着した民主労総代表団の入国を拒否しました。
 現在、新千歳空港には民主労総ホヨング副委員長とイチャングン国際局長、保健医療労組イクンソン副委員長、公共輸送連盟クァクノチュン組織室長、公共輸送連盟キムヒョンファ総務局長などが到着していますが、日本側が入国を拒否し、理由も話さずにパスポートを奪いました。
 これに代表団は抗議をしたし、保健医療労組副委員長が、後で弁護士に提出するために抗議する過程を写真に撮ろうとすると、日本空港側で写真撮影禁止区域だと言って、カメラを再びカバンに入れようとするのを日本側が無理やりカメラを奪おうとしたのです。このようなもめごとの中、日本警察が保健医療労組イクンソン副委員長を公務執行妨害という理由で身柄を拘束する事態が発生しました。
 一方、羽田空港を通して入国しようとしていた金属労組のハンヒョングン対外協力局長、キムチュンベ現代自動車支部組織1部長、ホァンテホ現代自動車支部組織6部長、シンヨンホ・マンド支部組織部長などもやはり入国を拒否されて、(6時間の取り調べの上)午後7時ごろに入国許可が出されました。
 民主労総はFTA対応戦略フォーラム、韓日FTA対応の民衆会議とFTAに対する私たちの立場を知らせて訴える平和的な集会などをするための私たちの活動を頑として妨げるのはいかなる理由でも正当化されることができないという立場を明確にします。また私たちは駐韓日本大使館に日本政府の不当な入国拒否と無礼に抗議する書簡を送りました。
 日本側は入国理由が不明だと言って、私たちの代表団は入国カードに日本全労協、アタックジャパンなど日本の労働組合と社会運動団体で構成されたG8行動ネットワークと国際民衆連帯行動主幹の招請を受けたと入国目的を明らかにしたのに、日本側は妥当な理由なしに無条件で入国を拒否しています。
 これは、日本政府が民主主義社会で当然認められる表現の自由を抑圧してG8に反対する世界市民の声を源から断とうとするものであるゆえ、私たちはこのような日本政府を強く糾弾します。
 2008・7・4
全国民主労働組合総連盟(KCTU)
 拘束されたイクンソン保健医療労組副委員長を即時釈放しろ!!
 抑留されたホヨング副委員長外3名を即時入国させろ!!
 韓国労働者の入国不当待遇に法務大臣は公式的に謝罪しろ!!
〔写真上〕大通り公園で座り込み中の民主労総金属労組)
(〔写真下〕デモ後に激励に駆けつけた動労千葉・田中委員長と固い握手【7月6日】)

------------------------TOPへ---------------------------