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【東京中日スポーツ55周年企画】

郷GO!!インタビュー<2> 人生の転機「お嫁サンバ」

2010年5月18日

「♪恋する女はきれいさ〜」で始まる「お嫁サンバ」について語る郷ひろみ=東京都内で(石井裕之撮影)

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 芸能界デビューして10年目に発売したのが、「お嫁サンバ」(1981年5月)。この曲との出会いが、僕の人生の大きなターニングポイントになったんです。

 「お嫁サンバ」は、もともと歌詞がない状態で、メロディーが先に上がってきたんです。すごくいいから、どんな曲になるのかな〜って思っていました。それで歌詞ができてきたら、サビが「1・2・3バ 2・2・3バ」って…。それはないでしょ〜!!

 「韻を踏んでいるのは分かるけど、何を言ってるんだか意味が分かんない」って、当時のプロデューサーにものすごく食いついたんです。

◆当時は納得できず

 そうしたら、プロデューサーが「これは、いつの時代も『結婚はまだ早いんじゃない?』という、美しいお嫁さんに対する賛美なんです。この曲を明るく歌えるのは、あなたしかいない。この歌は間違いなく後世に歌い継がれていくから」って言い切ったんです。

 取りあえず、「分かりました」って言いましたけど、「何でそんなこと分かるんだよ」って、当時は心からは納得していなかった。

◆ファンに絶大な人気

 ところが、多くの人に受け入れられるようになって、今ではライブでやらないと(ファンの)留飲が下がらない。ファンが「私たちどうしてくれんのよー!! なんで歌わないのよー!!」みたいなことになりかねないくらい盛り上がるんですよね。

 そのときの経験が生きたのが、99年の「GOLDFINGER99年」。もともとはリッキー・マーティンの曲で、康珍化さんが(日本語詞を)書いてくれた。

 「ア〜チッチ〜」という歌詞が出来上がって、「面白いな〜」って思った。「お嫁サンバ」の経験がなかったら、「ア〜チッチ〜って、これはないでしょう〜!!」って話になる。

 僕から「もっとア〜チッチ〜を入れてほしい」ってお願いしたくらい。プロデューサーからも「郷さんはア〜チッチ〜を押しまくってください」って。それで出来上がったんです。

 僕の人生は振り返ってみると、その時こだわったというか、そのとき自分の中で引っかかったことが、後に経験として生きてくるものだったんだなって思う。そこに、こだわりがなかったら何も生まれていないですよね。

 でも、この「GOLDFINGER99年」をめぐって、ご存じのようにひと騒動が起きちゃったんですけどね…。

 

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