郷ＧＯ！！インタビュー＜４＞　３年半の米国生活で自分の声見えた

　僕が２００２年にアメリカに行ってからの３年半は本当に一日も休みがなかった。すごい先生に出会ったっていうのもあるんですけれど、その出会いというのも、僕自身が強い意思というか意識を持っていたことが、その人に伝わったからだと思うんです。

　ある日、僕の友達が「ドクター・ライリーっていう人がいるんだけど、その人はセリーヌ・ディオンやホイットニー・ヒューストンとか、すごい人を教えている世界で３本の指に入るボーカルトレーナー。レギュラーは無理だけど、１回なら自分がレッスンを頼んであげる」って紹介してくれたんです。

　１回目のレッスンが終わったときに、先生が「ヒロミ、次はいつにしようか」って。「えーっ、レギュラー取ってくれるんだ」って感じですよね。そこから彼と毎朝毎晩、レッスンを３年間やり続けました。

　それで、３年たつかたたないかっていう時に、ホントに自分の声が見えたんですよ。それを手に入れたときの感覚は今でも忘れない。砂浜で何カラットもするダイヤモンドを見つけちゃったって感じですよ。

　テクニックてのは、無形の財産っていうか二度となくならないものなんです。その３年半で機が熟したから日本に帰ろうかなって思って、今から５年前に仕事を再開したんです。

　でも、頑張った分、２番目の妻は去っていきましたけどね。自分が頑張れば頑張るほど、近い人が去っていく。これは宿命ですね。

　３度目の結婚？　ありますよ〜。相手いないけど。誰かいないですか？　企画で募集しない？　でも僕ね、フルマラソン走ったら結婚できるんですけど必ず別れられちゃうんですよ〜。（※郷は８５年にホノルルマラソン完走後、８７年に女優・二谷友里恵と結婚し、９８年に離婚。９９年にニューヨークシティーマラソン完走後、００年に一般人女性と結婚、０５年に離婚している）

　だからミニマラソンぐらいにしようかな。まあ、一人でいるよりも出会えればベストだと思うし、今はそういう人いないけど、いつか（結婚）したいなって。子どもは欲しいです。“男の子女の子”一人ずつね。デビュー曲のタイトルどおりです！！