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岡田オリックス G倒で交流戦再奪首よ

 逆転勝利に試合終了の瞬間手を叩いて喜ぶ岡田監督(撮影・金田祐二)
 逆転勝利に試合終了の瞬間手を叩いて喜ぶ岡田監督(撮影・金田祐二)

 「オリックス4-2巨人」(10日、スカイ)

 思い描いた通りの勝利だ。1‐2の八回、1死満塁で打席に立ったのは北川。1ストライクから越智のフォークに食らいついて三遊間を破り同点。さらに、左手中指の故障から復帰したばかりのバルディリスが続いた。初球のフォークをたたきつけ、三塁の頭上を越す2点適時打。一気に3点を奪い、オリックスが試合をひっくり返した。

 あきらめない気持ち。チーム全員でつかんだ勝利に、岡田監督は興奮を隠せなかった。先発の小松が一回2死から連続四球で崩れ2失点。前夜、先発の金子千が初回に2点、二回に3点を奪われた悪夢がよぎったが、この日は違った。立ち直った小松が二回から七回途中までゼロに抑えたのだ。

 「先発にとっては分かりやすい2試合やった。ある程度分かってきたんちゃうかな。辛抱していったらこういう形になるということを」

 指揮官の言葉を証明したのは、6月に入って絶好調の北川だ。五回には藤井の変化球を左翼席上段に運び、今月4発目の5号ソロ。そして八回の同点打。「小松が一回の後はしっかり抑えて、流れはこっちに来てた。平野も岸田もすごくいいピッチングをしてくれた」と感謝した。

 勝率も5割に復帰し、交流戦も残り2試合で西武と首位に並んだ。ここまで“優勝”の2文字を封印している岡田監督は、この日も「そら最後はいい形で終わりたい」とだけ。北川も「1つでも勝つことでリーグ戦にもプラスになると思う」と慎重に言葉を選んだ。

 だが、決勝打のバルディリスだけは言い切った。「あと2試合勝って、優勝したいです!」。この勢いがあればタイトルも夢じゃない。

(2010年6月10日)





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