沖縄米兵の基地外飲酒禁止

　沖縄県内で３月、米兵が当て逃げや飲酒運転の容疑で逮捕される不祥事が続発したのを受け、在沖縄米軍は１１日、沖縄に駐留する陸海空軍と海兵隊の全軍人に、午前０時以降に基地外のバーやクラブに出入りすることを禁止する措置を開始した。米軍が巡回パトロールする地域の拡大も決定した。

　名護市辺野古で米軍車両が日本人の車に追突し３人を負傷させる事件など、飲酒絡みの人身事故が多発し、沖縄県警の黒木慶英本部長は３月、再発防止策を徹底するよう米軍に申し入れていた。

　今回の決定について、在沖縄米軍トップの沖縄地域調整官を務めるテリー・ロブリング中将は「秩序と規範の向上を図り、基地外の不祥事を減らすことが目的だ。地元社会との信頼や友好関係を再確認できると信じている」としている。

　沖縄では３月、米海兵隊員が飲酒運転でタクシーに当て逃げした容疑で逮捕される事件や、事故後の事情聴取で警察官のネクタイを引っ張り飲酒検知も拒否する公務執行妨害事件があり、酒気帯び運転による事故も相次いだ。

（2010年6月11日12時43分  スポーツ報知）

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