韓国哨戒艦、沈没直前に「魚雷受けた」と報告
2010年6月10日(木)20時59分配信 読売新聞
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【ソウル=仲川高志】韓国監査院は10日、海軍哨戒艦「天安」沈没事件に関する監査の中間結果を発表した。海軍第2艦隊司令部が3月26日の事件発生直後、天安から「魚雷攻撃を受けた」との報告を受けたにもかかわらず、合同参謀本部など上級機関への報告を怠っていたことが新たに判明。
軍、国防省のずさんな対応や、こうした事実を公式的に認めてこなかった韓国政府の対応の不透明さに、今後批判が集まる可能性がある。
発表では、合同参謀本部などは昨年11月に黄海で起きた南北艦艇の交戦後、北朝鮮の潜水艦が海上の南北境界線にあたる北方限界線(NLL)を越え、韓国の艦艇を攻撃する可能性を予測しながら、この海域に、潜水艦への対応能力が低い天安を配置させていたことも明らかにされた。監査院は国防省に、陸海空軍の作戦を統制する合同参謀本部トップの李相宜議長ら、軍と国防省の幹部計25人に対し、懲戒などの処分を下すよう勧告した。