国会議員の秘書って何人いるんですか？ 第一秘書や第二秘書といいますが。。。

bpcbj848さん

第一、第二、政策秘書の３人までは税金で給与が出ます。この３人を公設秘書と言います。それ以外に私設秘書と呼ばれる秘書がいて、議員の格によって人数は大きく変わります。
公設秘書だけの議員はまずいません。３人でまかなえるような議員は何も活動していない能無しです。
３人で政治活動がまともにできないのはすぐに分かります。まず、東京だけでも政治活動をするには最低３人以上必要です。議員会館、個人の東京事務所、それに運転手。ただし、普通は運転手は公設秘書がやるものではない。理由は公設秘書の方が私設秘書よりも給料が高いからです。
東京だけで３人で、それ以外に秘書がいないとなると、選挙区は全く空になってしまう。そんな馬鹿な議員は次の選挙で落選します。まともな議員なら地元にも個人事務所を構えます。選挙目当てという意味もあるが、地元の陳情や地元の系列地方議員議員の管理をするためで、ここにも最低限、秘書が必要。つまり最低でも東京で３人、地元に１人で４人以上は秘書が必要になります。
これが最も力の無い、初当選議員レベル。当選回数や党内での地位が上がればもっと必要になります。陳情が地元だけではなくなるし、企業や団体からの献金も増えるので、それを管理する専門職が必要になる。更に、他党や自党内の議員との裏取引の連絡係や裏金の受け取り及び処理のためにも、私設秘書が必要。当然、裏の個人事務所も地元と東京にそれぞれ必要となり、各事務所に最低限、秘書を名乗る人を置く必要がある。
当選４、５回クラスの中堅議員でも公設・私設合わせて６人以上はいるでしょう。大物になれば10人以上は普通にいます。秘書を名乗っているが実質的には「家事手伝い」なんて人も現実に存在しています。これは、後援者に対する「人質」みたいな意味合いもあります。都会ではそれほどでもないが、田舎だと未だに議員に就職斡旋を求める後援者がいます。秘書希望者も大勢いる。それを断ってしまうと「次の選挙で応援しないぞ」と脅されるので、議員もムゲに断ることはできません。で、秘書として雇う。後援者に恩を着せて「次の選挙で応援しろよ」と逆に圧力をかけるのです。落選したら秘書の仕事も無くなります。なので、後援者は当選させるために必死になるものです。これが自民党を筆頭とした国会議員の選挙・政治活動です。
ちなみに、公設第一秘書は「最も偉い秘書」ではありません。これも議員の考え方次第ですが、通常、最も力のある、裏の仕事もさせるような側近中の側近秘書は私設にするものです。なぜなら、公設秘書は給料や待遇、名前などが表に出てしまうもの。表に出てくるような秘書に「やばい」仕事などさせたら自殺行為。で、捕まったら（今回の小沢氏のように）、直で議員との関係を疑われます。一方、私設の場合には議員が「知らないところで勝手にやっていた」と、私設秘書を切り捨てることが可能（私設秘書の中には議員にちゃんと許可も無く勝手に名刺を作って秘書を名乗る奴もいる）。なので、いつでも切れる私設秘書にヤバイ仕事をさせるのです。
ちなみに、公設秘書に家族や親族を就けて、その給料を議員の懐に入れて、私設秘書を安く雇って差額を利益としていた議員は無数にいました。辻元や田中真紀子が問題になった（覚えてますか？）「秘書給与事件」です。私設の方が給料が安いので、実際に秘書として仕事をしていないが、高い給料を税金でもらうことができる公設秘書に身内を就任させ、給料全額を表向きは議員に「寄付」させる形にする手口。今でも多分、やっている人は多いはず。

私は国会議員秘書（私設）を短期間していたことがあります。その議員の公設秘書は、第一が奥さん、第二が義理の父親でした。政策秘書は党の大物議員が「監視役」として送り込んだ人でした。そんなことをやってたから、俺が辞めた後に選挙で落選して収賄で捕まり政治家を引退したのです。何にも知らない奴が「・・・だと思います」と想像でいいかげんな回答をしていますが、私のは体験に基づいた事実です！