【社会】公的融資詐欺の疑いも 逮捕の弘道会関係者ら2010年6月11日 夕刊 名古屋市港区の土木工事会社「康仁(こうじん)」が虚偽の申請で一般建設業の許可を受けた事件で、愛知県警が建設業法違反容疑で逮捕した同社の実質経営者山本康仁容疑者(41)らが、中小企業向けの公的融資制度を悪用して約1000万円を詐取していた疑いが強まり、県警は11日、詐欺の疑いで山本容疑者を再逮捕するとともに、関与した男1人を逮捕する。 県警によると、2人は、中小企業の設備投資などを支援する目的の融資制度に、機械などの設備を整えると、うその名目で約1000万円を申請し、だまし取ったとされる。 山本容疑者は、同社が県に一般建設業の許可申請をする際、勤務実態のない人物を経営の管理責任者や専任技術者に記載した証明書を昨年2月に提出し、許可を得たとして、逮捕されていた。 県警によると、山本容疑者は指定暴力団山口組弘道会系の暴力団幹部だった経歴がある。康仁の収入の大半が山本容疑者の口座に振り込まれた後、使途不明になっており、県警は金の流れの解明を急いでいる。
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