講談社は10日、ネットで全文を無料公開している五木寛之さんの「親鸞」(上巻)と、電子書籍として有料で販売を始めた京極夏彦さんの「死ねばいいのに」について、ともに紙の単行本の売れ行きが好調であると発表した。「親鸞」は公開前に比べ上下巻とも書店での1日あたりの売れ行きが平均25%ほど上がり、「死ねばいいのに」は初版4万部から2度の増刷をかけ現在は7万部になったという。電子書籍のダウンロードも1万件を超えた。講談社では「電子書籍化による単行本増売が実証され、おのおのの刊行形態による相乗効果であると受け止めている」としている。