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食肉処理能力半減へ 制限区域に中核3施設
(2010年6月11日)
都城市高崎町での感染疑い確認に伴い、移動制限区域にかかる県内食肉処理の中核施設「ミヤチク」高崎工場が10日から操業を停止した。日向市でも感染疑いが確認され、11日にも同市の南日本ハムが移動制限区域に入ることで、県内の食肉処理能力は半減する見通しだ。
ミヤチク高崎工場は、4月20日に操業を停止した都農工場(都農町)と並ぶ本県畜産の中核施設。都農工場が止まって以降は、都城市周辺に加え延岡、日向市、高千穂町などからも一部出荷を受け入れ、1日牛65頭、豚1050頭を食肉処理してきた。同社の井手勝彦常務は「光が見えていただけに非常に残念。えびののように早期終息に向けJAを挙げて取り組むしかない」と話す。
えびの市東長江浦で牛約150頭を肥育する丸尾伸一さん(43)は「ようやく良い方向に向かっていたのに。本当に困った」と声が沈む。
JAえびの市は、6日から組合員の同工場への出荷を再開したばかり。今月中旬までに60〜70頭を処理できる見通しだったが、生活の糧は再び断たれた。丸尾さんは「長引けば尻に火が付いた状態になる。頑張って封じ込めてほしい」と切実だ。
県内で稼働する食肉処理施設は計4カ所となり、処理能力は豚で約50%、牛で56%まで落ち込むことになる。