民主党は8日の菅内閣発足に伴い、党幹事長用の部屋を首相官邸内に設ける方向で検討を始めた。党幹部は「官房長官と幹事長がそれぞれ女房役で首相を支える形を作りたい」と説明。小沢一郎前幹事長時代に政府と党の意思疎通がうまくいかなかった経緯を反省し、幹事長が頻繁に官邸を訪れることで連携を強化する狙いだ。
また、従来の政府・民主党首脳会議のメンバーに、新たに閣僚を兼務している玄葉光一郎党政調会長を加え、政策の調整機関としての位置付けをより明確にする。前政権では週1回の政府・民主党首脳会議も中止されることが多く、小沢氏が突然、政策決定に介入するなど「二重権力」との批判を招いた。こうした反省を踏まえ、政府と党の関係を見直していく。【影山哲也】
毎日新聞 2010年6月8日 23時35分