羅老号:「2度目の失敗はない」(上)

 韓国初の宇宙ロケット「羅老号」が9日、2度目の打ち上げに挑戦する。今回打ち上げに成功すれば、韓国は世界で10番目に自国に衛星の基地を持ち、自力で人工衛星の打ち上げを行う国となる。

リハーサルは無事終了

 全羅南道高興郡の羅老宇宙センターでは8日、打ち上げを翌日に控え、緊張感が漂っていた。同センター周辺には、羅老号の打ち上げを祝うプラカードがあちこちに掲げられていたが、人の気配は少なかった。一般人の立ち入りが禁止され、厳重な警備体制が敷かれていたからだ。打ち上げリハーサルは、同日午前10時30分に始まり、午後5時ごろ無事終了した。前日のロケット起立作業では電気信号の異常が発生し、研究員らが翌日午前1時まで追加点検の作業に追われた。幸い、追加点検と打ち上げリハーサルでは異常は発見されなかった。

 羅老宇宙センターのミン・ギョンジュ・センター長は、「電気信号の異常というのは、例えば家でプリンターとパソコンが接続したりしなかったりする状態とよく似ている。日程を少し遅らせることも考えたが、夜遅くまでかかっても追加点検をすれば問題ないと判断し、起立作業を行って再検証した」と説明した。

 打ち上げリハーサルでは、技術陣が実際の打ち上げ直前までの手順を再現した。羅老号と宇宙センターとの交信システムや打ち上げ運営システム、打ち上げ後の羅老号の機動を追跡するレーダーはすべて正常に作動した。

写真提供=韓国航空宇宙研究院

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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