道路交通法の改正で飲酒運転の違反点数が大幅にアップされてから1日で1年経ったことを受け、県警交通企画課は2日、改正から1年間の飲酒運転による事故の件数などをまとめた。厳罰化により、免許取り消し処分の件数は改正された09年6月から先月31日まで1年間で303件。前年同期の94件に比べ3倍以上になった。
酒気帯び運転のうち呼気1リットル中に含むアルコール濃度が0・25ミリグラム以上の場合が取り消しの対象となったことなどが原因だ。
一方、免許停止処分の件数は426件から178件と約6割減。取消処分との合計件数は7・5%減で、違反総数に大きな変化はないという。
同課によると「法改正の本来の目的は違反を減らすこと」。法改正から1年が経ったが、まだ飲酒運転は程度の軽い違反という誤った受け止め方が少なくない。同課は「処分を受けた人は意識を変えてほしい」と話している。【五十嵐朋子】
毎日新聞 2010年6月4日 地方版