ばくち場を開いて客から金を徴収したとして、大阪府警は10日、指定暴力団山口組弘道会幹部で米川(よねかわ)組(大阪市浪速区)組長の吉島(きちじま)宏容疑者(57)=大阪市東住吉区鷹合2丁目=ら組幹部3人を、賭博開帳図利などの容疑で逮捕したと発表した。客だった山口組山健組幹部の荒木一之容疑者(68)=同市中央区島之内2丁目=ら組幹部3人も常習賭博の疑いで逮捕し、発表した。6人とも容疑を否認しているという。
捜査4課によると、吉島容疑者らは昨年11月23日、大阪市中央区のホテルの一室で、客にサイコロや張り札を使った「賽本引(さいほんびき)」と呼ばれるばくちをさせ、寺銭(てらせん)(場所代)を得た疑いが持たれている。客はいずれも組関係者で、荒木容疑者は病気で留置に耐えられないとして逮捕当日の8日に釈放したという。