【ザースフェー(スイス)安高晋】サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会に向け、標高1800メートルのアルプス山中で合宿を行っている日本代表。26、27両日の練習には、多くのスイス人が見学に訪れた。
合宿地・ザースフェーは険しい雪山に囲まれた人口約1700人の静かな山村。観光拠点のジュネーブから車で3時間半かかる。W杯で高地が試合会場になることから調整地に選ばれた。日本代表が宿泊するホテル前広場では、26日夜に地元住民が民族舞踊を披露。練習場にも100人近くの市民が訪れるなど歓迎ムードいっぱい。
「OKAZAKI+MORIMOTO=GOAL」と日本攻撃陣を激励する横断幕を掲げたオマル・ベルゴミさん(24)は「日本のカルチャーが好き。横断幕が日本の応援になることを期待しているよ」と笑顔。わずかながら、日本から訪れた熱心なサポーターもおり、結婚30年記念旅行の合間に夫妻で立ち寄った名古屋市の会社員、浅野敏久さん(58)は「スイス人にも拍手をもらえるようなプレーを」と注文を付けていた。
毎日新聞 2010年5月28日 10時13分(最終更新 5月28日 14時32分)