【福岡】−40℃で真空乾燥、「鴻臚館」水濡れ資料

06/09 19:17 更新

福岡市の鴻臚館跡調査事務所で4月に起きた火事。その消火活動で濡れた貴重な図面の修復作業が、「フリーズドライ」という手法で行われました。フリーズドライ=真空凍結乾燥法は、カップ麺などをつくる時に用いられる手法です。今回の修復では、マイナス40℃で図面などの紙資料を凍らせ、機械内を真空乾燥します。その結果、水分が一気に水蒸気になるため、通常蒸発する時に紙にかかる力が発生せず、くっついたり変形したりしないということです。4月の火災では、出土文化財の一部が燃えたほか、焼失を免れた図面も大部分が水に濡れて、放置するとカビが発生したりくっついたりするため、福岡市教育委員会が修復を進めていました。