【福岡】鴻臚館跡事務所火災の放水で濡れた図面修復

06/09 14:26 更新

今年4月、福岡市の鴻臚館跡調査事務所で発生した火事で、消火活動で濡れた図面の修復作業が9日公開されました。図面は、真空凍結乾燥法という手法で修復されました。真空凍結乾燥機は、紙資料をマイナス40℃に凍らせた上、真空乾燥します。その結果、水分が固体から一気に気体になるため、通常水分が蒸発する時に紙にかかる力がなくなり、変形させずに紙資料を乾燥することができるということです。今年4月に福岡市の鴻臚館跡調査事務所で起きた火災では、出土した文化財や調査を記録した図面の一部が燃えていますが、焼失を免れた図面も大部分が放水で濡れました。濡れた図面は、放置するとカビが発生したり開かなくなったりするため、福岡市教育委員会で修復作業を行っていました。