浦和サポーターの人種差別発言でJリーグが調査
2010年5月19日
15日の仙台戦で浦和サポーターが梁勇基選手に人種差別的なヤジを飛ばした件で、Jリーグが調査を開始した。
15日、仙台戦の試合後、一部の浦和サポーターが仙台の選手バスに向かって人種差別的なヤジをとばしたと。Jリーグは現在、浦和、仙台両クラブに対してこの件に対する調査を指示しており、事実であれば、個人を特定して欲しいと要請しているようだ。
FIFAは欧州で黒人選手に対する人種差別的なヤジが問題になった際、1度目は勝ち点3、2度目は勝ち点6の剥奪、3度目は下部リーグへの降格という厳しい処分を科すことを決めている。
このように人種差別的なヤジに対しては厳しい処分を科す流れが世界的にあり、今回の件が事実として確認されれば、クラブに対して相応の処分が下される可能性がある。
本件に関して、ライターの石倉利英さんはこうも語っている。
「難しいのは、チームへ処分が及ぶと、それを悪用するケースも想定できます。AのサポーターがBの応援席で差別ヤジを飛ばし、処分させようとするとか。個人を特定すれば、そうしたことはないかもしれませんが、個人処分では、もはや抑止力にならないのは事実でしょう」
LINK
浦和サポの人種差別発言、クラブに勝ち点減の制裁も(報知)
浦和サポーターの人種差別的なヤジについて(togetter)
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