iPhoneで高松塚を操作、知の都「ナレッジキャピタル」体感

2010.6.10 12:40

梅田北ヤードで実現する最先端技術を体験できるナレッジキャピタルトライアル。iPhoneなど携帯情報端末を使って、大画面に映し出された古墳の壁画を操作できるブースも=10日午前、大阪市福島区(澤野貴信撮影)

梅田北ヤードで実現する最先端技術を体験できるナレッジキャピタルトライアル。iPhoneなど携帯情報端末を使って、大画面に映し出された古墳の壁画を操作できるブースも=10日午前、大阪市福島区(澤野貴信撮影)【拡大】

 JR大阪駅北側の再開発地域、梅田北ヤード先行開発地区(大阪市北区)で中核施設となる知的創造拠点「ナレッジキャピタル」の体験イベントが10日、堂島リバーフォーラム(同市福島区)で開かれ、最先端技術を駆使した展示の数々を訪れた研究者や学生、市民らが体験した。

 オープニングでは大阪市の平松邦夫市長が「関西の中心に位置する北ヤードがヒト、モノ、情報のふれあいで、何かが生まれる場所になる」と平成25年に完成する新たな街に期待を寄せた。

 会場では、液晶ディスプレーを組み合わせた縦2.1メートル、幅3.3メートルの大画面に高松塚古墳の高精細画像を映し出し、携帯電話「iPhone」(アイフォーン)の画面を指で操作するとで操作して石室内を360度観察できる技術や、高齢者らの生活支援のため携帯端末データと連携して買い物案内や医療データ解説を行うロボットなど9つの展示ブースを設置。有識者と経済人などで構成するアドバイザー会議や開発者とクリエイターによるディスカッションなども予定され、各分野の人材が交流を深めている。

 イベントは11日も午前10時~午後7時まで。参加無料。

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