“覚せい剤密造”実験で確認
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“覚せい剤密造”実験で確認

6月11日 4時44分

神奈川県相模原市の住宅で鼻炎薬から覚せい剤を密造していたとしてイラン人の男2人が逮捕された事件で、警視庁が押収した鼻炎薬と、製造方法が書かれたノートを使って実験したところ、純度の高い覚せい剤が製造できることが確認されたことがわかりました。

この事件は相模原市に住むイラン人で、溶接工のアリ・バフィ・モハマド容疑者(46)と飲食店経営のガフレマーニー・フーシャング容疑者(39)が去年7月からことし4月にかけてモハマド容疑者の自宅の屋根裏部屋で鼻炎薬から覚せい剤を密造したとして逮捕されたものです。警視庁によりますと、2人は鼻炎薬に含まれる成分を使って覚せい剤の結晶を作っていたとみられ、屋根裏部屋から鼻炎薬やビーカーなどの器具とともにペルシャ語で製造方法が書かれたノートが押収されました。警視庁は、科学捜査研究所で容疑を裏付けるため押収した鼻炎薬を使ってノートの方法に基づいて覚せい剤を作る実験をしたところ、実際に、純度の高い覚せい剤が製造できることが確認されたということです。また、これまでの調べで2人が密造に使う薬品の一部を東京都内の医療関係者から購入していた疑いがあることもわかり、警視庁で裏付けを進めています。調べに対して2人は、容疑を否認しているということです。