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【スポーツ】

室伏の繰り上がり銅が消滅 ドーピング失格処分、覆る

2010年6月11日 03時04分

 【ロンドン共同】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は10日、2008年北京五輪陸上男子ハンマー投げで2、3位になりながら国際オリンピック委員会(IOC)がドーピング違反で失格としたベラルーシ2選手による提訴を認める異例の裁定を下した。両選手は資格を回復し、5位の室伏広治選手(35)=ミズノ=の繰り上がり銅メダルはなくなった。

 CASによると、2位のワジム・デビャトフスキー選手(33)と3位のイワン・チホン選手(33)からは競技後のドーピング検査で筋肉増強効果のあるテストステロンが検出された。しかし、北京の検査所での検査手続きに不備があったため、違反と断定するには根拠が不十分と判断した。

 ドーピング違反の処分が提訴で覆ることは珍しい。CASは今回の裁定が極めて複雑なケースだったと強調し「選手たちが無実と解釈されるべきではなく、テストステロンを摂取したことを否定するものでもない」と指摘している。

 

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