羅老号:「2度目の失敗はない」(下)
■問題なければ午後5時ごろ打ち上げ
羅老号管理委員会は9日午後1時30分ごろ、気象状況や宇宙上の人工衛星の軌道などを考慮した上で、羅老号の最終打ち上げ時刻を決定する。人工衛星の軌道からすれば、午後4時30分から午後6時40分までの間に打ち上げが可能だ。現在のところ、午後5時ごろが有力とみられている。
天気も重要だ。打ち上げ基地の周辺50キロ以内で雨が降ったり、周辺20キロ以内で落雷があった場合は延期される。ロケットが電気面で誤作動を起こす可能性があるからだ。現在のところ、宇宙センター周辺に大きな気象異常はない見通しだ。
宇宙センターに派遣された気象庁のパク・ギョンヒ予報官は、「打ち上げが予定されている9日午後は雲がかかるが、打ち上げの妨げになるほどではない」と語った。天気が良ければ、打ち上げの瞬間を遠くからでも見ることができるという。そのため全羅南道は、麗水市華井面狼島や同面蓋島など見学可能な地域15カ所を指定し、ホームページ上や広報物などで告知している。
■「再び失敗することはない」
打ち上げ時刻が決定され次第、打ち上げ準備に入る。打ち上げ2時間前に燃料と酸化剤が注入され、50分前に起立装置が取り外される。打ち上げ15分前には自動打ち上げシステムが作動するが、技術的な異常が生じた場合にはカウントダウンが自動的に中止される。昨年8月19日にも、打ち上げ前7分56秒にソフトウエアの問題で打ち上げが中断され、インドでは打ち上げ1分前に中止されたケースもある。
羅老号の飛行時間はわずか9分。打ち上げ後に科学術衛星2号が分離されるまでの時間だ。しかし、打ち上げの成功が実際に確認できるのは、打ち上げから約100分後となる。この時点になれば、科学技術衛星が軌道に侵入し、北極圏のノルウェー・スバルバード基地局に信号が送られるからだ。そして打ち上げから11時間30分後には、大田の韓国科学技術院(KAIST)に信号が送られ、最終的な成功が確認される。
教育科学技術部のキム・ヨンシク科学技術政策室長は、「1度失敗した経験を基に、前回の打ち上げよりも念入りにチェックした。再び失敗することはない」と語った。
趙虎鎮(チョ・ホジン)記者
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