都城市の牛に口蹄疫の疑い 畜産王国、9頭殺処分へ宮崎県都城市で口蹄疫感染の疑いがある牛が見つかり、記者会見する県の担当者=9日夜、宮崎県庁 宮崎県は9日、同県都城市の農場でよだれなどの症状のある牛3頭が見つかり、同じ建物で飼育中の牛を含め9頭に口蹄疫感染の疑いがあるとして、殺処分することを決めた。 感染の有無を調べる遺伝子検査のため、検体を動物衛生研究所の関連施設(東京)に送っており、検査結果は10日朝に出る見通し。結果が陽性であれば、県は同じ農場でほかに飼育する牛241頭も処分する。 全国有数の“畜産王国”にも感染が疑われる牛が見つかる事態となり、周辺の自治体の警戒はさらに強まりそうだ。 政府は10日午前、官邸で対策本部の会合を開き、対策を協議する。 県は結果にかかわらず、農場を中心に半径10キロの家畜の移動制限区域と、同20キロの搬出制限区域を10日に設定する。鹿児島県の一部も牛や豚を動かすことができなくなる可能性がある。 県によると、9日午後2時40分ごろ、獣医師がよだれや、舌のただれなどの症状がある牛がいると、都城家畜保健衛生所に連絡した。同日夕、県は写真判定で9頭に感染の疑いがあると判断した。 都城市はこれまで感染が広がっていた同県東部の川南町などと約50キロ離れ、鹿児島県と接している。 【共同通信】
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