地元合意なし決定も 普天間代替

工法決定8月末で 岡田外相が示唆

2010年6月5日 09時41分この記事をつぶやくこのエントリーを含むはてなブックマークLivedoorクリップに投稿deliciousに投稿Yahoo!ブックマークに登録

 【東京】岡田克也外相は4日の記者会見で、名護市辺野古への建設で米側と合意している米軍普天間飛行場の代替施設に関する詳細な位置や工法について「8月末までに完全に沖縄側の理解がないと前に進めないかというと、そういうことではない」と述べた。位置と工法は基本的に日米両政府が決め、その後に県など沖縄側に受け入れを求める考えを示唆する発言だ。

 一方で「沖縄との対話は必要で、それがまったくないままに日米だけで決めることは考えにくい」とも述べ、政府間交渉と並行して県や名護市との対話は継続する方針を示した。

 代替施設の詳細や沖縄振興策を話し合う、政府と地元の協議の枠組みについては「新首相が判断すべきだが、内閣として当然、きちんとした体制を組まないといけない」と設置の必要性を指摘した。

 ただ、日米が共同声明で代替施設の位置と工法を決める期限として設定した8月末までに、地元の完全な合意を得る必要はないとの考えを示した上で「時間をかけてじっくりと理解をいただく努力をしないといけない」と強調。協議機関の立ち上げによる本格的な話し合いは9月以降でも可能との考えを示唆した。

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