ニュース
岡田監督だけじゃない!!悩めるE組指揮官たちの嘆息とは
6月10日 16時57分配信(夕刊フジ)
不安ばかりが先立つ岡田ジャパン。だが同じE組のライバル3カ国の指揮官たちも、何かしらの悩みを抱えている。
【デンマーク】故障者が続々と戦列に戻り、調整は順調に来ていたが、オルセン監督が発熱。7日夜から寝込んでいる。9日の練習にも姿を見せず、チームドクターは「病状はノーコメント。だがきちんと隔離しないと、他に患者が出ることは避けられない」。14日の1次リーグ初戦、オランダ戦に間に合うかは微妙な情勢だ。
昼夜で寒暖の差が激しい南アフリカの気候に、選手たちも悩まされている。せっかくけがが癒えたエースFWベントナー、攻守の要のMFポウルセン、長身DFシェアーら主力も、軽い風邪の症状を訴えているのだ。
2000年からオルセン監督の長期政権のデンマークは、選手の一体感が最大の強み。だが、固定されたメンバーで戦ってきた分、主力が抜けると不安も大きい。ウイルス禍を跳ね返せるか。
【オランダ】相変わらず試合中に口論が絶えないオレンジ軍団。常にアキレス腱は内紛だ。
ファンマルウェイク監督は「ぶつかるのもOKだ。チームをシャープにする」と話す一方で、まとめ役として、ファンバステン前監督とそりが合わず代表を引退していた、MFファンボメルを呼び戻した。2人は義父と娘婿という間柄だ。
もっか内紛の種は、若い攻撃陣が同世代だけでスペクタクルなサッカーをやろうとたくらんでいること。だが監督は守備にも献身的な中堅FWカイトを重用。前線でやや浮いた存在になっている。
ピッチに不穏な空気が流れた時、監督と一心同体のベテラン選手に若手が耳を貸すか。先発候補の若手FWでは、ファンボメルやカイトと最も親密なロッベンが、ケガで離脱中なのも痛い。
【カメルーン】チームの命運を握る大黒柱、FWエトーは、母国の英雄ミラの批判を受けて一時、W杯ボイコットを示唆した。やっと合流したら、直後の強化試合で退場。ルグエン監督が指名した主将の精神状態は不安定だ。
8日の会見でも「エトーを外したほうがチームはよくなるのでは」との質問が。監督は「エトーなしの試合なんて想像できる?」と応じたが、最近7試合も勝利から遠ざかっており、監督本人への風当たりも強くなっている。「なぜ試合中、座りっぱなしなのか。立って指示しては」などの非難めいた質問も飛んだ。
幸い、W杯のたびに紛糾する金銭問題は回避できそう。政府は選手側の要求を上回る約775万円の出場給と、345万円の勝利給を約束。ただし、年収17億円のエトーには励みになるまい。
【関連記事】
・ 救世主はエゴイスト…本田あくなき執着心、幼少の決意
・ 263億人の祭典…勝てぬ岡田Jに冷めた視線
・ 岡田最終決断、俊輔外し!右MF松井、左サイド封じ守備も期待
・ 闘莉王、岡田Jの嵐の英雄だ!ドログバ病院送りで世界的脚光
・ マンデラ元大統領、W杯開幕戦を観戦へ
最終更新:6月10日 17時15分(夕刊フジ)
この記事に関連する選手・監督
-
(FW)
-
(FW)
-
(FW)
-
(MF)
日本代表の最新ニュース
- 岡田監督、先発は「当日決める」〔W杯〕 (時事通信) 6/11 0:28
- W杯招致をアピール=ジーコ氏も応援―FIFA総会〔W杯〕 (時事通信) 6/11 0:14
- 日本代表‐ジンバブエ戦…決定力不足露呈 (デイリースポーツ) 6/10 23:49
- 俊輔&岡崎 本調子にはほど遠く… (デイリースポーツ) 6/10 23:49
- 南アW杯 日本、無得点で本番へ ジンバブエと練習試合 (毎日新聞) 6/10 23:34