都の漫画児童ポルノ規制に反対署名１万８０００筆　明大准教授明かす

　子供を性的対象にした漫画などの規制を目指す東京都青少年健全育成条例の改正案をめぐり、改正反対運動の火付け役となった漫画評論家で明治大学の藤本由香里准教授らが１０日、都庁で記者会見し、反対署名が約１万８０００筆集まったことを明らかにした。署名の半数以上が女性だという。

　藤本准教授は「改正案は文言があいまいで拡大解釈される恐れがある」などと、表現の自由が侵害される危険性を訴えていた。

　改正案が６月議会で否決される公算が大きくなっていることについて、藤本准教授は会見で、「否決は一里塚であり、本当に改正の必要があるのかどうかまでさかのぼって議論すべきだ」と指摘。今後も署名活動を継続し、都議会ヘの働きかけを強めていくという。

　一方で、改正案の可決を求める署名は保護者らを中心に約４万５０００筆近く集まっている。