リョーマ、休日を走る　智頭でユニークな木彫展

　鳥取県智頭町智頭の石谷家住宅（国重要文化財）の１号蔵展示室で、木彫展示館（兵庫県養父市大屋町）が所蔵する木彫の秀作が展示されており、坂本竜馬が長髪をなびかせてミニバイクに乗るパロディー「リョーマの休日」などユニークな作品が、観光客を楽しませている。７月12日まで。

坂本竜馬がさっそうとミニバイクに乗る木彫「リョーマの休日」＝智頭町智頭の石谷家住宅

　同展示館は旧大屋町時代の１９９４年から開いている公募展「木彫フォークアート・おおや」で、全国から選ばれた優秀作を所蔵。今回はその中から20点を展示した。

　「リョーマの休日」は、映画「ローマの休日」のパロディー。主演のオードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペックがミニバイクに乗るシーンを模している。

　このほかの「決断」は、後ろ足で立ち上がったネコが目をつぶり、自由を求めて首輪をはさみで切ろうとする一瞬を描写。「エスケープ」は、絵本から抜け出すネコを立体的に表現し、同展の第２回グランプリを受賞した。

　３号蔵展示室では、地元の智頭町西宇塚の安道睿仁(あきひと)さんが制作した仏像彫刻60点を、28日まで展示している。