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2009年07月22日 22時25分50秒

外銀の為に利子を付ける日銀当座預金

テーマ:栗原茂男
日銀から今年6月の「業態別の日銀当座預金残高1(2009年6月)」という資料が発表された。
http://www.boj.or.jp/type/stat/boj_stat/jcabs.pdf

準備預金残高A、所要準備額B、超過準備額A-Bという項目で各種銀行などの当座預金に関する金額が書かれている。
準備預金残高というのは要するに日銀当座預金。「準備預金制度に関する法律」に基づいて、市中銀行が預金額に応じて一定比率の預け金を日銀の当座預金に預ける仕組みなっている。どの程度の比率かは法律では日銀が決めるとなっている。

注目点は外国銀行。都市銀行の場合は、法定必要額が3兆1,030億円に対し、実際額が3兆1,500億円で差額は470億円であるが、外国銀行の場合はAが2兆2,030億円で、Bが280億円。つまり法律で定められている当座預金預け入れ額が280億円で実際に預けているのが2兆2,030億円ということ。

外国銀行のA-B、2兆1,750億円というのは法定金額を超過した預ける必要のない当座預金。通常、当座預金は利子が付かない。だから当座預金は或る程度の余裕は持つにしても通常は必要以上には預けない。

それで外国銀行が異様に多い理由を日銀に聞いてみた。すると答えは何と、超過額には利子を付けているのだそうである。そしてそれは一時的なものなのだそうである。だったら運用先に困っている外国銀行の為に日銀は政策変更をしているということにしか見えない。なるほど地方銀行や信託銀行も超過額はあるが外国銀行の比ではない。外国銀行の為と言わせない為に地方銀行や信託銀行にも日銀当座預金に預けさせたのだろう。しかし280億円に対しての2兆1,750億円だから77,7倍で、比率が全然違う。これではを頭隠して尻尾隠さずである。当座預金額の大きい都市銀行には指をくわえて見ているように指示しているのだろう。都市銀行の利子が付く超過額は470億円でしかない。

結局、日銀というのは外国金融屋に奉仕する銀行ということであり、経営の詳しいことは民間企業だからという理由で肝心な点を隠すし、独立性を振りかざして政府からの指図を拒否する。日銀に独立性がないと政府や政治家が出鱈目な金融政策をするから民間企業でなければならないというデマをマスコミを使って宣伝して、外国金融屋の私利私欲に奉仕する。そんな民間の一企業が日本国の通貨発行権を所有しているとは実に悍ましい。

日本政府や日本の政治家にも言いたいことは山ほどあるが、外国金融屋の卑しさに比べれば遥かにまとも。日銀というのは日本社会にとって極めて有害な存在であり、こんな民間企業は一刻も早く清算すべきである。

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