2008年 11月 14日
アルルの男・ヒロシです。 よく、「世界の支配者はロックフェラーか、ロスチャイルドか」という愚問を投げかけてくる人がいて、ロスチャイルド派とロックフェラー派は仲が悪いと言われている。 私は、ご存じのように日本のネットワーク研究から入ったので、戦後、たくさん日本に投資を行ったロックフェラーの足跡をたくさん見てきた。ところが、香港のネットワーク研究や欧州のネットワーク研究の方から入った人は、ロスチャイルドの影響力を見ているはずだ。人によっては、「ロックフェラーなどしょせんはロスチャイルドの手下に過ぎない」という人もいる。 私が『世界を動かす人脈』(講談社現代新書)を書いたのは、このような不毛な「世界の支配者はロックフェラー派か、ロスチャイルド派か」という論争に終止符を打つためでもある。 なぜこのような論争が不毛かというと、世界の支配層はネットワークで結びついているのである。「弱い繋がり」や「強い繋がり」といった程度の問題はあるものの、おおかた結びついている。結びつきのヴァリエーションが多いほどパワーやインフルエンスがある、ということだ。世界の情勢に対するコントロールも効く。(むろん、すべて効くわけではない) 『世界を動かす人脈』では、フランスのファッション業界から始まり、欧州統合の黒幕、ロスチャイルド、ロシアとつながり、アメリカのロックフェラー家、モルガン家、現在のプライヴェート・エクイティ・ファンド人脈から、最後にアジア人脈までを網羅した。 これらの人びとは、ネットワーク(人脈)によって繋がっており、人脈をつなぐ組織があり、それが会員制クラブとなっているわけである。 確かに依然としてロックフェラーやロスチャイルドを起点に物事を考えると整理しやすいので私もそのような書き方をすることがあるが、金融人脈としてはこの勢力は繋がっており、一般大衆とは別の利益共同体を築いている。地域によって影響力の濃淡はあるものの、みなスイスにお金を隠しているし、イギリス領のタックスヘイブンにもお金を隠している。財団を利用して税金を逃れる代わりに、「社会に還元」するというやり方を身につけている。 ただ、見ていると今はロスチャイルド家の一部にネオコンと結びついているケースが見られる。他方、ロックフェラーはアメリカの東部財閥と欧州のEU人脈と結びつき、マルチラテラルな外交とグローバリズムを推進していることは分かる。こういうことは個別の事件ごとにときどきメディアで報道されている。 だから、私は基本的に、「ネットワークで結びついた人たち」という観点で論じている。どのネットワークに属しているのか、という観点で読み解き、そのネットワークの属性と、その人物の過去の言動を前提に置いて、次に何が来るかを考えている。 海外の陰謀論は圧倒的にロスチャイルドが上部に来る、という考え方で、日本ではJCIEの繋がりもあって、ロックフェラーの存在感がある。 しかし、どっちが上かというのは、あまり論じてもしょうがないことである。血族の後継者の豊富さからいえば、ロスチャイルド家の方が陣容が厚い。 しかし、三極委員会にしてもビルダーバーグにしても、もはやロックフェラーだけの意志では動いていないし、ロスチャイルドだけの意思でも動かない。 その点で、デイヴィッド・ロスコフの「スーパークラス」のイメージで構わないと思う。世界の真実を実感で理解したければ、そのようなクラスに加入するしかない、ということである。 スモール・ワールドという観点が必要なのである。 >世界の支配層はネットワークで結びついている(スモール・ワールド) 「911事件」は、デリバティブの莫大な債権隠しである(松藤民輔)説を補強する本がでましたね。 鬼塚英昭『八百長恐慌--「サブプライム=国際ネズミ講」を仕掛けたのは誰かだ』(成甲書房)です。なぜ「ベアスターンズ」が消滅させられたかを、アルル氏の言われるスモールネットワーク 特別な目的会社SIVシープ(Structured Inbestiment Vehicle)が「簿外」で大儲けして、利益隠しにベア-スターンズが潰された論です。SIVを作ったのがロンドンの?LDFI(Large Complex Finacial Institutions)という巨大金融複合機関の正体であり、陰謀論者を育てているのだ、と述べています。 シドニィ・シェルダンの『神の吹かす風』から解読すのが、鬼塚さんらしいところです。 やっぱり今回のサブプラ騒動は彼らが寡占化・独占化を進め権力の基盤を確固たるものにする為に引き起こされたものでしょうか? 彼らほどの知性や人脈がありながらサブプライム問題が何時か破綻するであろう事を見抜けない筈は無いですから。 そうすると新自由主義の終わりどころかますます加速する事になりますね。 支配層には自己責任も市場主義も小さな政府論も全く関係ないんですね。 暗澹たる気持ちになりました。 日本人に対する収奪も終わりは無いと言う事ですね。 豚は太らせてから食えでしたっけ・・・ スモールワールドやネットワーク論ですべて片づけて良いのでしょうか? 中田さんが日本の同世代の中でも極めて優秀な方だという事は日頃の言動をみて十分理解しておりますし、尊敬もしております。 ただ、知に走り過ぎていませんか? 本当の真実は、頭では理解できません。心で感じないと。。。 もっとも、左脳のみですべての理解を得ようとする方々に私の声は届かないと思いますが。。。。 本当に残念です。 時来たれば皆さんも、自分が何者なのか理解するでしょう。 未知が既知となった時、すべてが分かります。 時間はありませんが、まだ時間はあります。 意識の覚醒が皆さまに訪れん事を。 土井さんへ:ただ鬼塚氏はそのLDFI(Large Complex Finacial Institutions)が何なのかをぼかしていますね。それは良くないと思いました。SIVやタクスヘブンの「儲け」は確かにそれを予感させますが、具体的にダーレが儲けたの?というところまでくると、「さあ・・・?」としか言えないですよね。鬼塚氏だけに限らず、陰謀論系の人は、「ブラックホール」をつくっていることで最終的な回答から逃げているようにも見えます。 支配層のロスチャイルドへの打撃という意味では、戦争のよしあし は、別にしてヒトラーは、貢献したということでしょうか。 ガス室にロスチャイルドのファミリーをおくっていますから。 you tubeでいくつもフィルムをだしている Arthur Axmann は、おもしろいです。ロスチャイルドを攻撃対象にしています。 ネオナチではないようです。 日独のつながりを模索したほうが。 「日本の根幹に関わる、非常に危険な法案が国会で通ろうとしています。 「父親が認知さえすれば、日本国籍取得」 という『国籍法改正案』です。 これにより、日本国籍は、誰でも簡単に取れるようになってしまいます。 」 城内みのるブログ http://www.m-kiuchi.com/2008/11/11/bakawashinanakyanaoranai/ 「ネットゲリラ」 http://shadow-city.blogzine.jp/net/2008/11/post_5545.html#more 「選挙準備で議員が永田町に不在の間に提出されたので、 多くの国会議員にも寝耳に水だそうです。」 http://www35.atwiki.jp/kolia?cmd=upload&act=open&pageid=218&file=kokuseki.jpg 間違い無く八百長恐慌でしょうね。誰かと誰かが仕掛けたんでしょうね。 私は911と同じようにCIAやモサドなどが絡んでいるじゃないかと思っています、どうでしょうか? 八百長というまではわかるのですが、もっと具体的に明確にしないといかんのでしょうね。いろいろ憶測はできますが、その憶測自体がその人の先入主が入っている場合もあるので注してください。私はできること、すなわち、事実=裏づけのある報道に基づいて真相の構築を行うだけです。 LDFI =Large Complex Financial Institutions とは何ですか?検索に全く掛かりません。 住宅価格が永遠に上がり続けるなんて事は彼らなら嫌と言うほど分かってる筈ですしね。 意図的に破裂させたかどうかは別にして、何か目的があるんでしょう。 普通に考えれば恐慌後に起こる事として寡占化・独占化があります。 歴史的に見てもそうですね。 記憶に新しいところでは日本のバブル崩壊後はそうなりました。 ブッシュの直近の演説を聞いていますとサルコジ=EUの規制強化の主張に対して更に新自由主義を推し進めると明言致しておりましたね。 ショックドクトリンを利用して更に新自由主義を推し進め、米国の覇権を確固たるものにしようとしてる強い意思を感じました。 >(Lost Man さんのコメント)
スモールワールドやネットワーク論ですべて片づけて良いのでしょうか? ....、知に走り過ぎていませんか? 本当の真実は、頭では理解できません。心で感じないと。。。< こうこうだから当然こうなる、という(知的で冷静な)推測や判断以外に、人間の理性では推測できない要素がいつもあるんだ、ということでしょうか。 これからのオバマさんにも、その力(要素)が働くことを祈っています。 |
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