宮崎県は30日、同県川南町の農場の豚4頭の検体から、家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)に感染した疑いを示す陽性反応が出たと発表した。同県内の確定例と疑い例は12例目、豚は2例目。この農場で飼育する豚1429頭は殺処分される。殺処分対象の牛、水牛、豚は計4369頭となった。
県によると、この農場主から29日、宮崎家畜保健衛生所(宮崎市)に「口蹄疫のような症状の豚がいる」と連絡があり、症状がある豚4頭から検体を採取して動物衛生研究所海外病研究施設(東京)で遺伝子検査をしたところ、30日朝に4頭分すべてが陽性と判明した。
28日には同町の県畜産試験場川南支場の豚5頭について陽性反応が確認され、試験場の豚全486頭が殺処分された。12例目の農場は同試験場から西に約3キロ。